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決着の時が来た。 しかし化け鴉の眼前にて、「退治用に使うから」と手渡された宝剣を、口内から抜いた時、みょんは思って しまった ―――何故、剣なのだみょん? 対人間・ゆっくりの決闘や近接戦にはふさわしい武器だ。実際の戦場でも昔から使われる。 しかし、こうした体格差の余りある『妖怪』の抹殺用にわざわざ開発された兵器が、何故剣なのだろう? しかも ―――いつも使いづらい………! まず短く、刃の部分は変な曲線を描いているので、通常の軌道や抵抗を想定すると大きく空振る。 さらに柄の部分の意匠がゴテゴテとし過ぎ、長い割には持ちにくい。 もち運びには便利で、地底生活の二日目に手にしてから随分なじんだが、納得いかない。昔のこの地元の退治 屋はバカだったのかと思ってしまう。 そもそも、何故ここまで距離を近づけなければ使えない武器なのか? 「限定」「集中」「我慢」 地底生活で、地元民から定期的に聞かされる言葉だ。 理屈は解るが、他の武器ではいけなかったのか。 確かにみょんは剣の道を志してきたし、誇りも自信もある。 だが、今回ばかりは納得いかない。 ―――弓とか槍、長炎刀 鉾や斧や鎖鎌ではだめだったでござるか? 前者3種は、昔話などでは割と活躍している話を見た事がある。 しかし、英雄に斧やこん棒で殴り倒された怪物・もしくは斧を振り回して国を救った英雄の話は、あまり聞か ない気がする。実際はあるのだろうが。 「…………覚悟するがいいみょん」 とは言え、戦いも終わる。 王手を取り、鴉の目を見据えた。 「魂閉刀」に怯えていたり明らかに怒り狂っていたので、割と感情豊か無いはずの化け鴉だったがその目は、 何も映してはいなかった。 虚無 とはこの事だろうか。 が、それも一瞬で、鴉は 「やはり、おぬしもそうなるか」 ――――若干嬉しそうな眼になった。 みょんは思い出さずにはいられない。 ============================================== 深夜。 用水路を挟んだ橋の前にて。 これからが本番のはずなのに、6人の戦士が一人、ゆっくり星が一人でリタイアしてしまった。 命に別状はないが、はらはらと無念の涙を流しながら仰向けになって、恐らく数日は動けそうにない。 「おのれ、今のは影だったとは……!」 「そんな敵の分身如きに本番前に負けてしまいました………!」 ふん、泣いたって助けに来てくれるネズミさんはいないのさ! と憎まれ口を叩きながらも、星ちゃんを きちんと手押し車に乗せて看護するおりんりん。 「しかし、分身があれだけという事は、本体はどれ程か……」 「いえ、本体ともさほど大きな差は無いはず。問題なのは私達の体力の方でして……」 しかし、一端帰ったり休んだりする暇は無いのだった。 元々、星ちゃんが決着用の宝剣を預かっていたのだが、適正から考え、さくやさんが引き継ぐことになった。 「大丈夫ですよう。5人でちからをあわせれば……」 「しかし、聞いた事も無いです。有名なのですか?『橋姫』って」 「鬼」や「土蜘蛛」等に比べれば確かに知名度は低かろう。 「ゆっくりぱるすぃは知ってるだろ? あいつ等の祖先だとか、似てるとかって噂は聞いたことあるさねえ」 「そもそもどんな『妖怪』なんです?」 「元は人間らしいんですけど………」 さなえさんは、「橋姫伝説」は聞かない方がいいですね。と、さくやさんは宝剣をしまい橋に向き直った。 橋の向こうには、明りの灯った次の広場が見える。 その前に、欄干の辺りに緑色の鬼火がいくつも浮き上がっているのだった。 いや、火では無かった。発光していると思っていたがただ単にキツい緑色をした何か嫌な物体が幾つも湧いて 漂っているだけだ。 やがて、橋の真ん中に、半透明の異形の者が現れ、じわじわと実態を帯びる。耳が変に尖っている 事と、緑色を帯びた酷く不健康そうな肌と不自然な長身以外は、実は特に人間と変わらない。 しかし、開き切った瞳孔は愛嬌がありそうだが、瞬きを一切せず、良く見ると短い眉毛だけが、異様に怒りや 不満を表現している。そして、2本の禍々しい松明を額に括り付けている。 初めて、(分身の方だが)この妖怪を見た時、全員同じ様に思った事だろう。 (あぁ、こいつ、やばい………) 分身とは、実はそれほど実力が変わらないらしい。 それでも体力などの問題上、利は橋姫側にあった。それよりも5人が恐れたのは、本体が持つ、痺れる様な 狂気だった。 「大丈夫なの、あれ」 「一番関わりたくない相手だなあ」 星などは最初から泣いてしまったほどだ。 みょんは、出国直前、自分に告白をした忍者の事を思い出さずにはいられなかった。さくやさんも苦い顔を していたが、失礼ながら幕内の事を思い出すとこちらが苦笑いしそうになる。 「終わらせましょう……… あの化け物のためにも」 「そうでござるな……」 少し、気持ちが救われた気がした。 「ゲラゲラゲラゲラゲー」 「折角の『妖怪退治』ですもの。楽しくいかなくてはいけませんね!」 能天気に笑い続けるゆっくりうどんげに、最初は怯えていても、やはり芯のぶれないさなえさん。彼女達が 居て助かった。 「まったく何が楽しいんだろうね!!! こんな所に執着しちゃって見苦しいったらありゃしない」 「私のぶんもみなさん頑張って下さい!!!」 一番やる気がなさそうでも既に戦闘態勢をとっているおりんりんと、動けないながらも精一杯応援している 星ちゃんは好対照。 それでも、みょんは自信が薄らいだ。 (こんな事ででどうするでござるか!) しまっていた包みを素早く取り出し、景気付に中身を頬張った。戦い終わってからゆっくり食べようと思って いたのだ。 横でうどんげとさなえさんが見ている。欲しいのかと思って残りの欠片を二人に向けると、すぐに飛びついた。 「うわあ、不味い」 「スイーツかと思ったらそうじゃない? 何ですかこれ?」 「…………これでも上達した方みょん……一応形はできてきたのだし…」 ―――彼方は、この包みを渡す時、一言もしゃべらなかった ―――と言うより、もう口すらきいていない 若干疲れ気味だったとは思っていた 「おお、大分完成に近づいたでござるな。もう何を作っているか解るみょん!」 と褒めてしまった後、怒るだろうかと思ったが、黙ったままだった。 「ぬう……理由は解るでござるが」 5人は、さくやさんを中心に、橋姫に向かって並んで身構えた。 早くも決着用の宝剣を構えるさくやさんは美しかった。 これでなくては、『妖怪』は倒せない。 「……こんな時でござるが、さくや殿に任せて正解でござるな」 「――――小刀に関しては、母からずっと仕込まれましたので」 苦笑しつつ、何か深い思い出に悩まされるように、さくやさんは言った。 「それでも、なお師である母を越えられませんし、母も到達できなかった相手がいると言っていました」 「あ…………」 「編御体千四季―――あなたのお母様には到底及びませぬよ」 「めくぁwせdrftgyふじこlp;@ 」 最終決戦の前にして、みょんは思い切りむせかえっていた。 橋姫は、何故か、普通に嬉しそうに笑っていた ============================================== 宝剣は、音もたてずに地面に転がった。 本当は砕けるほど叩きつけてやりかったが、他のゆっくりがこの後使う事もあるだろうし、何よりそんな事で 破損はしないであろう。 おりんりんがまず声を荒げた。 「なにやってんだい。そいつじゃなきゃ『妖怪』は倒せないだろ!」 「………」 「ほら、早くお取りよ、その自慢のゑクスカリパーを!」 よく解らないが、カリパーではない。カリバーだ。 次いで、むらさまで反応した。 「か、カ○パー?」 むらむらむらむら 更に、大怪我をしたケロちゃんまで立ち上がった 「か、カ○?」 その二文字で性的な連想ができることにみょんは驚いたが、差し替えた「魂閉刀」で、化け鴉を縦横無尽に 斬りつけまくった。 使い慣れた正剣。 効果は実の所定まっておらぬ上に、実際に『妖怪』を斬りつけられたのはこれが初めてだったが、化け鴉は 殊の外苦悶の声を上げた。 はっきり言うが、宝剣では7切ってもこうもダメージは与えられまい。 火も吐けずに叫ぶ鴉に、みょんは追撃の手を休めない。 「確かに利いてるけどさ!」 そう、化け鴉を斬りつけると、手ごたえはあるのだ。 最初は霞を切っている感覚だろうと思っていたが、本当に相手もダメージがある。 …………だが、これではダメなのだろう 「おかしいとは思わぬか」 殊の外冷たい声に、ムラムラしていたむらさも、何やら顔を赤らめていたケロちゃんも、普通のゆっくり顔に 戻る。おりんも何かを感じて、冷たい汗を流していた。 「何故に、こんな使いにくい剣でなければ倒せないというのか」 「そういうもんだから、じゃないの?」 「―――邪悪なものを討つのであれば、塩なり清めの水なり、他にも利用できそうな要素はいくらでもあるで ござろうに」 「よく解らないけど、「その剣で」何度もやって来たことが大きいとかじゃない?」 ならば、それ以外の武器でも損傷を与えられることがおかしかろう 「そういうもんだから…… としか言えないね今は!!!」 「妖怪は『観念的なもん』だからだよ!?」 化け鴉は、もう立ち上がれないほどにダメージを負っていた。ただ、血や脳や内臓が外に飛び出す訳でもなく、 透明になる訳でもなかったが、実際に苦しそうではあった。恐らく、反撃はしてこまい。 違和感を感じているのは、みょんだけではない様だ。 あくまで 「『観念的』……それはそうでござるが」 例えば「犬が生息しない」地域があったとして、そこの住民も犬がを見た事が無く、存在を知ってもそれを 「認めない」という態度をとったとしてもだ。 その地域に犬が「入れない」「生きられない」という事では無かろう。 住民が殺してしまう・持ち込ませない、という事ではなしに。 「みょん達、ゆっくりは――――こやつを退治している我々は―――『具体的』な存在でござろう」 「んんん?」 そこに違いがあるというのか。 ケロちゃんは動けそうにないが、むらさとおりんりんは、少し怯えた顔で、みょんの元へ歩み寄り始めた。 「skmdy………!」 何か歯切れの悪い声がした 「―――……久しぶりに言ったので発音が……『そこまでよ』 ですね」 何の前触れも無しに、みょんと、おりんりん達の間に、少女が立っていた。あのジトジトした目つきの年の よく解らない子供だ。 ケロちゃん達が驚きの声を上げる。皆知っているのだろう。 「………さて、考え過ぎて気が付きすぎた相手には………」 気が付くと、化け鴉は消えていた。 代わりに近くの木に、少し大きめの妙な飾りなどを頭部に着けた鴉が 留っている。 ――――この少女からは聞きたいことがある。 「ああ、それでしたら説明しましょう。そんな風に思われてもこまりますし」 何かあてずっぽうで言ってるんじゃないのかこいつは と思っていると、本当に気になっている事を、 少女は言い始めた。 みょんは、痛烈に彼方に会いたくなった。 ============================================== ―――おのれ 図ったな 四大庭師衆どもめ! しかしこの火炎猫、ただでは死なぬ! ゆっくり・人間でもに心の闇が 悪行を残して逝く死体がある限り! 再び第2第3の火車が現れようぞ!!! その時までせいぜい惰眠を貪っているがいい!!!! うぷっはははははははは!!! 永い夜の決戦の翌日のことだった。 みょんは民宿に戻ってきた。 「いや……長かったみょん。でも、妖怪も退治できたし、次へ……地上に戻れるみょん」 戦い疲れたみょんに、彼方は振り返りもしなかった。 ちゃぶ台の上には、相当完成に近づいた例の焼き菓子が乗せてある。 「―――食べていいですか?」 そのために置いてるんだろ、空気読めよいちいち聞くなよ と背中が語る。普通なら彼方が全部平らげるし。 思わず敬語にもなる。 形だけ見るなら、あと一歩でもう店に並んでいてもおかしくはないはずだった。 疲れ切った身にはやはり菓子が気持ちよく沁みる。 しかしもう、時間としては明け方。 「ゆっくりもしていられないでござるな」 この地区から移動し、地上へ戻るのだ。 妖怪も退治したし――――何より、義務は果たしたのだ。 みょんの心は、晴れ晴れとしていた。 この達成感は、西行国でもついぞ無かった。経験はないが、本当の戦が起こり、納得できる勝利を自国が 納めれば、こんな気持ちになるのだろうか? それに―――今までの国々とは違った。 (住民に感謝される訳では無いでござるが………) 自分の使命を果たし。 ゆっくりと人間に仇を成す邪悪な存在を倒し (もう会う事はないでござろうが………) 大切な、同じ宿命を持った仲間と出会い 激闘を繰り広げ (ああ、そう言えば、床次殿との共闘を思い出すでござる………) 幕内も、守谷も、西行でも、去り際は切なかった。 どんなに頑張って、誰かを守っても、必ず傷が残った。代償として心から笑えない人々が、必ずいたのだ。 この地底生活には、その後ろ髪を引かれるような気持ちが無い。 だから、こんなに疲れても、地上を目指してすぐに…… 「みょんさん」 唐突に彼方はうつむいたまま話しかけてきた。 「何人で退治しにいったんだっけ?」 「………え?」 「何人?」 「よ、4人でござった………」 良く見ると、畳に何かを広げて書き込んでいる。 「内訳は?」 「………みょんと、さなえさんと、ゆっくりれいむと、ゆっくりまりさ…………」 更に書き込み 「妖怪はどんな奴だった?」 「化け猫でござったな。正確には、死体を持ち帰ってしまう『火車』という種類らしいでござるが……」 脇目も振らずに書き込み、続いて 「みょんさんの役は?」 「えっ」 「みょんさんは」 「………」 振り返らず、姿勢だけが大層折り目正しく伸ばされた 今回、 ど ん な 宿 命 が あ っ た っ て の ?? 「………も、元『庭師の集まり』つながりという事で………」 「他の奴らは何だったの」 「さ、さなえ殿は守谷出身、れいむ殿は、生まれは博霊で転々としたらしく、まりさは生粋の幕内っ娘で…… ああ、そういえばまりさ殿はあの時の殺人事件の時にもいたそうでござるな。ケーキを食べたかったのに、 4個なんて縁起の悪い数字だったので怖くて食べられなかったとか………」 「…………」 「…………」 さらさらと一気に何かを書き上げ、彼方はじっくりと畳に広げた何かを眺めていた。 みょんの位置からは見えなかったが、回り込んで何を描いたのか、確認することができなかった。 沈黙が続く。 すきっ腹にまずいもの無しとはよく言うが、空腹時に甘い物を食べると胃が脳に対して満腹のサインを早目に 送ってしまうのだそうな。そんな状態で、素人が無理して作った菓子を食べるのは、辛い。 辛いがみょんは振り切るように食べきった。 それを待っていた訳でも無かろうが、振り返らず、彼方は尋ねた。 「何回目?」 「な、何回とは?」 「これで何回目?」 想像はできるが、うまく言えない 「ええと………」 「だ か ら !!!」 振り返った顔は――――釣瓶落としの怪なんかよりも怖かった。 西行の迷僻にて、ふぉるてぃあ・ふぉうりん・あおい仙人の前で激怒した時の事をみょんは痛烈に思い出して いた。 覇剣がどうにかなってしまった訳ではないが、ドロっとした怒りが煮立っている。 「 何 回 目 だ !!!? 」 「そ、それは数えきれない程津々浦々を巡って、色々見てきたでござるから……」 実際行ってないのは永夜国くらいか? 「そうじゃねえだろうがあああああああああ!!! 解ってて言ってんのか!!!」 「あ……あ………?」 酷い音をたてて、彼方はちゃぶ台の上に、畳に広げていた紙を無言で叩きつけた。 見ろ、という事なのだろう。 一覧表であった。 ~ 地底生活 と 地区ごとの 妖怪退治 その歴史 ~ 【1回目】 妖怪 : 鬼 選抜ゆっくり : ・れいむA ・まりさA ・さくやさんA ・みょん ・さなえさんA 宿命 : かつてこの街で妖怪討伐を行った西行国若武者部隊の直系(みょんは父方) 宝剣の所持者 : れいむ(半地元民) 【2回目】 妖怪 : 覚の怪 選抜ゆっくり : ・れいむB ・ゆかり ・まりさA ・アリスA ・さくやさんB ・れみりゃA みょん ・ゆゆこA 宿命 : 一時共闘せざるを得なくなった四破天使と四天魔族達の転生 宝剣の所持者 : れみりゃ 【3回目】 妖怪 : 釣瓶落とし 選抜ゆっくり : ・レティさん ・ちぇんA ・アリスB ・虹川3姉妹 ・みょん ・ゆゆこB 宿命 : 緋銀(ひしろがね)6大弟子(※3姉妹はセットという事で一人扱いらしい…) 宝剣の所持者 : レティさん 【4回目】 妖怪 : 橋姫 選抜ゆっくり : ・さくやさんB ・みょん ・うどんげA ・さなえさんA ・おりんりん ・星ちゃん 宿命 : かつてこの街で妖怪討伐を行った風来坊集団の直系(みょんは母方) 宝剣の所持者 : さくやさんB ここから順不同……… 【?回目】 妖怪 : 鬼 選抜ゆっくり : ・みょん ・ゆっくりルーミア 宿命 : 前世では二人組の怪盗だったらしい 宝剣の所持者 : みょん(1回目から引き継いでいた) 【?回目】 妖怪 : 釣瓶落とし 選抜ゆっくり : ・れいむA ・まりさB ・さくやさんB ・みょん ・ちるの ・リリカ(※3回目と同一) ・みすちー ・きめぇ丸 ・ゆうかりん ・てゐ ・メディ ・こまち ・えーき様 宿命 : 街で変な花札拾った 宝剣の所持者 : みすちー 【?回目】 妖怪 : 正体不明(閉じた目の妖怪) 選抜ゆっくり : ・れいむB ・まりさB ・さくやさんA ・みょん ・アリスC ・ぱちぇさん ・れみりゃB ・ゆゆこC ・ゆかり ・すいか 宿命 : ぱちぇさんの所持していた家系図によると皆は…… 宝剣の所持者 : ぱちぇさん 【今回】 妖怪 : 化け猫(火車?) 選抜ゆっくり : ・れいむC ・まりさC ・みょん ・さなえさんB 宿命 : 元庭師仲間 宝剣の所持者 : まりさC 「…………………………」 「…………………………」 「…………………………」 「…………………………」 「…………………………」 「…………………………」 「8回目だ」 「……………」 「8回目だよ」 「――――8回目で ござるか……」 「8回も何やってんだよ?」 ひとしきり怒鳴って少しは落ち着いたか、彼方は静かに説明し始めた。 ただし、とんでもなく低い声色で 「順番に言っていくぞ」 「はあ………」 「まず、最初にみょんさんのお父さんからの因縁―――血筋の問題ね。これは、何となく解る」 「これは、驚いたでござるが、宿命と言うものを理解したでござるな」 「―――2回目が、『四破天使と四天魔族達の転生』」 「みょん達には、縁のない話とおもっていたでござるが……」 「おかしいだろ」 「え」 「何でそういうのがホイホイ重複してるんだよ」 「いや、最初は戸惑ったでござるが、8人とも本当に同じ形の痣が髪の毛に隠れて……」 「そんな重たい肩書があって、地方の妖怪一人倒して後は何もないの?」 「せ、1000年に一度の戦いで、今年はまだ841年目なのであと159年の猶予が……」 「小等部にいた頃は蹴鞠部で、中等部で乗馬部、高等部で将棋部。そのそれぞれの同窓会に出席してるようなもん?」 「よ、よく解らないでござるが多分そんな感じで………」 続いて 「何でそういうのが都合よく出会うの」 「だから、天命でござるよ。本当に皆そうした共通点があったから仕方ないでござる」 次に 「同じ『妖怪』と戦ってるみたいだけど?」 「場所は違えど、復活している様で………ああ、今日の化け猫も、『第2第3の私』と言っていたでござるな。 別個体かもしれぬが、やはり同じ奴かも」 最後に 「8回目だよ?」 「う……しかし、困ってる人達を放置するわけには」 「感謝されてないよ?皆知らないよ?」 「そういう問題ではないでござる。放置はできないでござる」 「ベテラン気取ってるよね、最近。『む、あれは釣瓶落としと言う妖怪でしてな』とかしたり顔で説明したりして」 「そりゃ8回目ともなると……最初に会ったさくやさん達と同じ域に達したという事で…」 「今日、地底生活何日目?」 「8日目……」 ついに、彼方はちゃぶ台を放り上げた。 「1日1回の退治じゃねえかあああああああああああああああ!!!!」 「いやその……」 「良く見なくても、すごくしょぼい妖怪退治と、ついさっき考えたみたいな『宿命』だね、これ!」 「そ、それは言い過ぎみょん!」 「何で毎日そんな因果な仲間がそろっちまうんだよ!!!」 「い、因果だからでござろう!」 「何だその過剰な後付設定!」 「それは…… 本当の事もありますし、ホラ」 「おかしいだろ!!! しかも何で街から出口に向かって遠回りになってんだよ! 普通に行ったらもう 出てる頃だろ!」」 「いやそのあの」 「かかり過ぎじゃ! 覇剣どうなった!!!」 「それは地上に出てから……」 「そりゃ、最初はお父さんから引き継いだ因縁とか、前世がどうこうとか、驚いたし、みょんさん別に悪く ないのに戦う事になって、かわいそうだと思ったよ……」 火が消えたように、ポツポツと彼方は続けた。 「結局、『妖怪』の被害はあるし、でも気づいているのがみょんさん達だけで、戦えるのもみょんさん達しか いなくて、それで頑張って…… 嫌がって無視する奴も多いと思うのに、やっぱりみょんさんって優しいんだな って思ってさ」 「かなた殿………」 「でも、私は今回何も手伝えないし、そもそもその『妖怪』自体が見えないし……本当にどうしようもなくってさ」 「いや、その気持ちと、言葉だけでみょんは………もう…………」 これ程、お互いに利他的になれた事があっただろうか? 心の底から、みょんは罪悪感を感じた。 やっていたのは確かに人助けだ。 しかし―――――泣きそうに眼を腫らした彼方の目を見て、みょんは思う。国や民以前に、こんな身近な少女 一人泣かせてしまい、何が武士なのだろう!! 天使の転生とやらが聞いてあきれる(他にも色々あるのだが)。 かける言葉がすぐに見つからない… 彼方は顔を両手で覆い、時折ずらしてみょんの顔を窺いながらしゃくりあげた 「うっ うっ だからさ(チラッチラッ) 私にも何かできないかと」 「む………できないかと?」 「みょんさん、お菓子好きだし、工房に通ったりしてさ」 「ああ、あれ………」 「『この職人は長生きしない』なんて言われてるらしいけど、毎日毎日、新しい区間に行く度、新しい工房の 竈の前で焼き菓子の作り方を教えてもらっていたら……」 「うんうん」 「もうお店が開けるくらい熟練しちまったじゃない!!! もうここで人気店開いて暮らすよ!!?」 いや、それは自惚れだ 身支度をし、しゃくりあげる彼方を宥めつつ、みょんは宿を出て解放された次の地区へ向かう。 「もう少しの辛抱でござるよ、彼方殿」 「何この、将来の見えない生活」 「そ、そんな事はないみょん………」 みょんには決して視線を合わせず、歩きながら、思い出したように彼方は言った。 「あの、仙人の葵さんとか、会ってないけど、吸血鬼のお嬢さんとか、神様とか」 ――― 永い孤独を恐れた超人と、いつしか人間に殺されることを願った悪魔と――― 「今、気持ちがすごくよく解る」 「そうでござるか? ―――もう少しの我慢でござる……」 「みょんさん」 「ん?」 「今のみょんさんってさ。何度もグルグル戦って、ベテランになって、『妖怪退治』もこなれてく 今のみょんさんってさ」 この後―――― 何と言ったか、みょんは 思い出せない。 思い出したくない 続く
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畏怖なる存在 白と白が交差し、大規模な爆発を起こした。 何もかも焼き尽くしたと思われる、壮絶な破壊力。 草木も花も、土も空気すらも消滅させられた。 二つの光線が通った跡には、長い堀が出来ていた。 焼け焦げた大地と木々から煙が立ちこめ、視界を濁した。 「…やったか?」 ダオスが視線を目標点に向けたまま、呟いた。 「直撃を受けたんだ。塵一つ残さずに消えたに決まってるさ」 ミトスが応えて言った。 両手を降ろし、僅かに微笑を携えて、そのまま立ち去ろうとした。 が、その時ダオスは序々に晴れゆく煙の中に、確かに見た。 大地に倒れこむ、少女の姿を。 シャーリィ・フェンネスは、全身を焼かれながらも、肉体の消滅を免れて地面に伏していた。 「…驚いたね。まだ生きてるなんて」 「どうやら咄嗟に防御技を発動させたらしいな」 そう言うダオスは、どこか自信がなさげだった。 確かに光線が衝突する一瞬、あの少女はミトスが使ったのと似た緑色の球体に包まれて身を護ったようだった。 しかし、それだけではいくらか説明が付かないところもある。 あのレーザーの威力は自負している。 それを二つ同時に喰らい、果たして肉体の原型を維持できる程度の負傷で済むだろうか。 「…」 何か嫌な予感がする。そう思った次の瞬間だった。 地面に横になったまま、不意にシャーリィの体がビクンと跳ねた。 「!」 「何だ?」 驚き、戸惑い、二人は黙って少女の様子を見つめていた。 電気に痺れたかのようにビクンビクンと跳ね続け、それは奇妙な踊りに見えた。 気付けば、ほとんど破れた衣服から覗く少女の肌が、少しずつ青緑色に変色していた。 そして不意にシャーリィの顔面が溶け出した。 どろりと青緑の皮膚が流れ出し、人間の頭蓋の形状が鮮明に現れる。 少女の肉体は全身どろどろに溶け、地面に広がっていく。 その量も、気のせいだろうか、徐々に増えていくようだった。 やがて溶け尽くした青緑の液体は、それ自体が意思を持って いるかのように少女の骨格に纏わりはじめ、その姿を形成していった。 ゆっくりと、少女…いや、既に少女でも人間ですらなくなったそれは、夢遊病にかかったかの様に立ち上がった。 正に魔物、怪物、化け物といった表現がふさわしい姿だった。 体格は既にシャーリィが元の姿だったころの二倍ほどになっていた。 背の高さも、長身のダオスを超すほどの存在と化していた。 胴体の太さは、かつてマウリッツがなったものほど膨張してはいないものの、 大の男と充分張り合えるほどの大きさだった。 全身が節くれ、両腕は地面に付くほどに伸び、肥大化していた。 足先は鋭い爪がそれぞれ三本ずつ、生えていた。 既にボロ布と貸した衣服は、窮屈そうに胴体に巻きついている。 首から上は、青緑色の半液状の皮膚に覆われたのっぺりした顔があり、 まるで粗末な仮面を付けられているようだった。 マウリッツのそれと違い、二つの橙色の鋭い眼光が残り、ぎらぎらと光っていた。 そして唯一少女の面影を残す、美しい金髪は、煌めきを失い、灰褐色に染まり、 ゆらゆらと頭から背中にかけて揺れていた。 全体のシルエットとしては本来エクスフィアが存在した世界のエクスフィギュア、 或いはマウリッツがなったものよりもスリムな印象を受ける。 しかしそこからにじみ出る負の感情、深く暗く哀しい殺意は、彼女の存在感を二倍にも三倍にもしていた。 「……!!」 変貌が始まってからシャーリィが立ち上がるまで、時間にすればほんの僅かなことだったであろう。 しかしその変貌のあまりの壮絶さに、ダオスとミトスは息を呑み、硬直するばかりであった。 が、それもすぐのことで、即座に眼前の敵を撃つべきだと、二人は即座に構えた。 「あんな、あんな化け物と一緒に行動していたなんてね!」 ミトスが吐き捨てるように言い、二刀剣を構えて走り出す。 だが、その姿をシャーリィが認識するや否や、信じがたい速度で右腕を前方に向けた。 そしてその先、拳と思われる場所から、突如肉が裂け、中から黒光りする金属の筒がずるりと出てきた。 それはシャーリィが使っていたマシンガン。 そしてその銃口から、青白い光弾が連続的に飛び出し、ミトスを襲った。 彼女は変貌の際に、近くに落ちていたマシンガンを体内に取り込み、同化してしまっていた。 吐き出される光弾は、彼女が創り、圧縮されたテルクェス。 シャーリィはテルクェスをペンを使い描き出すが、彼女の故郷に居る人々、 水の民の中には別の方法でテルクェスを生み出し、攻撃に用いたり飛行に使ったりしている。 シャーリィは今その力を純粋に攻撃に使うことのみに集中し、 テルクェスを弾丸の形状に圧縮し、直接体内に連結したマシンガンを媒体として撃ち出していた。 そうすることで、もはやシャーリィが使える弾丸は、無尽蔵と化していた。 ミトスは目を見張り、咄嗟に横飛びに回避する。目標点を反れた光弾は、彼の背後の樹木を撃ち砕いた。 ミトスがよけた先に照準を合わせなおし、再度弾が発射される。 「くそっ!」 ミトスは瞬間移動し、木々の陰に隠れた。 先程までとはまるで違うシャーリィの様子に、多少の警戒が起こっていた。 更に狙いを付けようとするシャーリィに、灼熱の火玉が連続して当たった。 ぎろりと、その方向を見る。 そして発射。十数発の弾丸が、ダオス目掛け飛んでいった。 しかしダオスは動じることなく、両手を前に突き出して魔力を開放した。 青白の弾は白い魔力の衝撃に圧され、消滅していった。 ちょっと驚くミトスに、ダオスはちらりと視線をやり、 「所詮は魔力の塊だ。威力も実弾ほどでは無い。これぐらい、どうという──」 刹那、彼の肩を何かがかすり、抉った。 「!」 微かに出血した。が、とても致命傷とはいえない。 肩を押さえ、こちらも樹木の陰に隠れる。 同じ軌道を描いて飛んできたそれは、間違いなくマシンガンから放たれた弾丸だった。 そう、本来の弾丸。実弾。 「実弾と魔力弾の打ち分けまで出来るのか…」 ダオスはそう呟いた。 突然シャーリィが天に向かって吼えた。 大地を震撼させるような、強烈な響き。 そして再び右腕を上げ、マシンガンを撃とうとする。 しかしその瞬間、彼女の胸部が、背中から刺されていた。 「ここまでだね」 いつの間にかシャーリィの背後に接近していたミトスが、ロングソードを突き刺していた。 「ぅぐぉぉぉ!」 既に人間のですら無い、悲鳴とも怒号とも判別の付かない声を上げ、 シャーリィは剣が突き刺さったまま振り向き、ミトスを至近距離で睨み付けた。 ミトスは素早く右手に持った邪剣ファフニールで斬りかかった。 しかしそれはシャーリィの左手によって受け止められた。 ミトスは驚き、目を見張る。 見れば、シャーリィの左手から、右手と同じように異物が飛び出している。 銀色に輝くそれは、鋭い刃だった。 彼女がカッシェルから奪った、ショートソードだった。 支給品袋ごとそれを体内に取り込んだ彼女は、その剣もまた肉体から飛び出させて武器として使用した。 驚くミトスの一瞬の隙を突き、マシンガンを体内に戻して右手で彼の頭を掴んだ。 軽く持ち上げ、宙吊りにしたまま、ぎりぎりと、握る手に力を込めて圧迫する。 ミトスの顔が、苦痛に歪んだ。ばたばたと、足をせわしなく動かしている。 そしてそのまま、ミトスを掴んだまま、大きく振りかぶり、近くの木の幹に後頭部を叩き付けた。 木片が砕け、血がいくらか飛んだ。 ミトスは脳震盪を起こし、気を失った。 だがそんなことはお構い無しというように、シャーリィは更に力を込めて握りつぶそうとする。 一瞬の後、シャーリィの体が白い光線によって貫かれた。 その勢いでミトスを落としてしまい、ふらりと足取りが危うくなる。 刺さった剣も、支えを失い地面に落ちた。 腹部と胸部の境目あたりを中心に、大きな穴が開いた。 だらだらと、血と緑色の液体が流れ出た。 「ミトス!大丈夫か!」 ダオスはすぐにレーザーをもう一発放とうと、両手を構えた。 シャーリィはしばらく呆然と立ちすくむと、やがてぶるぶると痙攣しだし、天を仰いだ。 「ぐぉぉぉぉぉぉ!!」 シャーリィの絶叫が、森にこだました。 腹に開いた穴が、緑色の液体によって覆われていき、元通りにしようと働いていた。 元来エクスフィアの存在しない世界の住人であるシャーリィやマウリッツに、 エクスフィギュア化がどれだけの影響を及ぼすかは皆目検討もつかないことだった。 更に、彼女は水の民の中でも特別な体質を持つ者である。 そして彼女自身が持つ底なしの負の感情、 それらが複雑に絡み合い彼女をあってはならない畏怖の存在に変えてしまった。 彼女の身体能力は、全く以って常識の域を超えていた。 怪訝な顔をするダオスと、地面に伏せるミトスには目もくれずに、シャーリィは走り出した。 不恰好な体格とは裏腹に、結構な速さで走って、森の奥に消えていった。 背後目掛けて追い討ちのレーザーを撃つも、命中はしなかった。 ダオスは中途半端に佇み、やがてミトスの様子を見に行った。 彼は気絶しており、しばらく目を覚ましそうに無かった。 ふと、今戦った相手のことが頭をよぎった。 目の前の相手は、既に完全に別の存在と化していた。 もう元の少女の姿には戻れないだろう。 誰彼構わず襲いかかる、狂気のモンスターと化してしまったのだ。 そう思うと僅かに少女に憐みの情が浮かんだ。 しかしそれはダオス自信の持つ信念の元、たちまちにかき消された。 【ダオス 生存確認】 所持品:エメラルドリング 状態:TP4分の3消費 第一行動方針:マーテルを守る 第二行動方針:マーテルと行動 第三行動方針:打開策を考える 第四行動方針:敵は殺す 現在位置:B7の森林地帯 【ミトス 生存確認】 所持品:ロングソード 邪剣ファフニール ???? 状態:気絶 後頭部に打撲 擦り傷、足に軽裂傷、金的に打撃 TPを微消費 第一行動方針:マーテルを守る 第二行動方針:マーテルと行動 第三行動方針:打開策を考える 第四行動方針:クラトスとの合流 現在位置:B7の森林地帯 【シャーリィ 生存確認】 所持品:UZI SMG(30連マガジン残り2つ) ショートソード(体内に取り込んでいる) 状態:エクスフィギュア化 腹部に穴(修復中) 第一行動方針:本能の赴くまま 第二行動方針:セネルとの再会(手段は一切選ばない) 現在地:B7の森 前 次
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▼ Elementary, My Dear Sylvie 依頼者: シルヴィ(Sylvie) / 西アドゥリン・アドゥリン港 依頼内容: シルヴィの父であるホステンが 風水士としての教えを授けてくれるそうだ。 モリマー台地にある、ひとつめのF.ビバック へ行き、ホステンについて尋ねてみよう。 ホステンに教えを請えば、自分の中にある 限界を突破できるかもしれない。 西アドゥリン / アドゥリン港 Sylvie あっ、あの、その! [Your Name]さん、 ……で、でしたよね? Sylvie 同じ風水士として、 とっても、がんばっているご様子。 わ、私、実はそんな方を待っていたんです。 Sylvie お、思い切って ずばっと言っちゃいますね! 私のお父さんに会ってほしいんです! Sylvie ……え? あ、あああっ!? PCが男性の場合 Sylvie ち、ちちち、違いますよ!? 結婚を前提にしたおつきあいとか、じゃないです! PCが女性の場合 Sylvie ち、ちちち、違いますよ!? お父さんの再婚相手とか、探してないですよ!? Sylvie ほ、ほら~っ! 風水士にとっては、自然の力との 結びつきって大切じゃないですか! Sylvie で、でも…… それって、開拓を進めていくことと 折り合いがつかないといいますか…… Sylvie まじめな方ほど、 行き詰まったりなんかしてしまったり? だから、私のお父さんに頼んでみたんですよ。 Sylvie 実は、 私のお父さんも風水士で 開拓のお仕事をしているんです。 Sylvie [Your Name]さんに 役立つことを教えてくれると思います。 是非、会いにいってみてください。 Sylvie モリマー台地の ひとつ目のビバック付近で働いていますから。 そのあたりにいる方に尋ねて、お父さん…… ホステンを探してみてくださいねっ! Sylvie [Your Name]さん。 私のお父さん……ホステンに会ってみてください。 風水士なので、いろいろ教えてくれると思うんです。 Sylvie モリマー台地の ひとつ目のビバック付近で働いていますから、 そのあたりにいる方に尋ねてみてくださいねっ! モリマー台地 / F.ビバック#1 通常時 +... Dabnorrin やれやれ。 開拓作業は楽じゃないよな。 アドゥリンにいる家族に会いたいよ。 Dabnorrin 開拓作業の下見中だ。 ……ん? シルヴィの父、ホステンを探している? わかった、呼んできてやるから待ってなよ。 Hostenn ……うむ。 娘のシルヴィから話は聞いている。 俺がホステンだ、よろしくな。 Hostenn しかし、娘に ずいぶんと見込まれたものだな、 [Your Name]とやら。 Hostenn 風水士でもあり、 開拓者でもあるお前を、鍛えてやってもいい。 Hostenn だがな、俺から 風水士の術を教わると、レナイェ家や その取り巻きから睨まれるかもしれんぞ。 Hostenn 一番キツイ開拓作業に 俺たちの一族が駆り出されているのには、 理由がある……詳しくは言いたくないがな。 Hostenn それでも この俺から教えを受けるつもりか? 先に言っておくが、指導の内容も優しくないぞ? 選択肢:どうする? お断り Hostenn それでもいいさ。 シルヴィには、うまく言って おいてやるから、気にすることはないぞ。 教えを受ける Hostenn わかった。 決心は固いようだし、特別に指導してやる。 Hostenn ここから 北東にある行き止まりの広場に エルゴン・ローカスがあるはずだ。 Hostenn その近く…… そうだな、少し南か西のあたりに この原初の呼び水を置いてみろ。 エレメンタルが現れるだろう。 Hostenn そいつを すみやかに倒すために、風水士として 全力を出して戦ってみるんだ。ひとりで、な。 Hostenn モンスターは 自然が生み出した脅威のひとつだ。 自然を理解する風水士として、 まずは相手の弱点を理解しろ。 Hostenn そして、 適したジオやインデを使い、効率的に敵を倒せ。 その能力こそが、風水士に求められることだぞ。 Hostenn あとは、倒すまでに かかった時間を、俺が計っておいてやろう。 そうだな……10分(地球時間)だったら合格だな。 Hostenn それ以上かかるようなら、 モリマー台地の自然の力を 理解していないということだ。 Hostenn そして、時間切れ…… もしくは負けたら、ダブノーリンに もう一度、原初の呼び水をもらえ。 いいな? Hostenn 説明はこれくらいにして 後は、お前自身で考えて戦ってこい。 風水士としてどこまでやれるか、楽しみだぞ。 だいじなもの 原初の呼び水を手にいれた! 原初の呼び水 エレメンタルを呼び出す力をもつ水。 風水士として修練を積むために 呼び出されたエレメンタルと戦う 必要がある。 Dabnorrin 話は聞かせてもらったぜ。 「ここから北東にある行き止まりの広場に向かえ」 って、ホステンのヤツは言ってたな。 Dabnorrin で、エルゴン・ローカス近くに おまえが受け取った原初の呼び水を 置くと、エレメンタルが現れるってよ。 Dabnorrin ひとりでジオやインデを使い、 10分(地球時間)でモンスターを倒せ、か。 負けたり、時間切れになったら俺のとこに来なよ? モリマー台地 (Primordial Convergenceを調べる) 「残された時間」を開始します。 選択肢:開始する? はい いいえ(キャンセル) 原初の呼び水に惹かれ、エレメンタルが現れた! だいじなもの 原初の呼び水を失った。 制限時間は10分(地球時間)です。 [Your Name]は、一時的にサポートジョブが無効化されます。 (Primordial Convergenceを調べる) 今はそれどころではない! [Your Name]は、Burgeoning Flamesを倒した。 時間切れの場合 +... ホステンが提示していた10分を過ぎてしまったようだ……。 もう一度、挑戦してみよう。 (Primordial Convergenceを調べる) 原初の呼び水を持っていない。 ダブノーリン(Dabnorrin)に頼みにいこう。 モリマー台地 / F.ビバック#1 Dabnorrin なんだって? 原初の呼び水がほしいだって? Dabnorrin しょうがねぇな。 ギル、ベヤルド、獣人印章のどれかで 原初の呼び水を交換してやるけどよ。 Dabnorrin しばらく待てば、 こっちの在庫も増えるから、タダで 原初の呼び水を渡してやれる。どうする? 選択肢:どうする? 50000ギルを払う 5000ベヤルドを払う 10枚の印章を渡す ★やっぱりやめる ※ヴァナ0時経過後。 Dabnorrin ……ほうほう。 原初の呼び水が、ほしいってんだな。 ほらよ、今度はがんばれよ? だいじなもの 原初の呼び水を手にいれた! (Primordial Convergenceを調べる) Sylvie やったぁッ! や、やったぁですッ! [Your Name]……さん! Sylvie ああ、もう! ほんとうに、はらはらしてしまいました! お父さんったら、10分とか厳しすぎるんだもの。 Hostenn シルヴィ。 お前が、[Your Name]は 見所のある風水士だと言ったからだ。 Hostenn ふむ。 しかし、シルヴィの言ったとおりだったな。 これほど理解が早いとは思わなかった。 Hostenn 戦いの場所となった この場所の自然の力、よくわかっただろう? Hostenn それを 短い時間で急がせたのは、 俺たち人って存在が、とてもちっぽけだからだ。 Hostenn お前も よくわかっているとおり、 自然はとても広く、大きい。 Hostenn 俺たちは 伝説の風水士シィ・レナイェとは違う。 自然のすべてを理解するには、 とてつもなく時間がかかる。 Hostenn だから、 まずは身近な場所から少しずつ、 急ぎつつも確実に、理解を進めていけばいいさ。 Hostenn 命として 残された時間で、ある程度まで理解が進めば…… Hostenn 俺たちは永遠に 大きな自然の一部となって、 世界のお役に立てるようになるぞ。 Sylvie 「開拓という 自然を傷つけるような行為も、 人と自然の均衡を崩さないように行うことが可能」 Sylvie ……え、えーと、 そうだったっけ? お父さん? Hostenn シルヴィ。 難しいことを、言えるようになったな。 俺たちにすぐにでも役立つのは、そういうことだ。 Hostenn さて。 俺はそろそろ、開拓作業に戻らなきゃならない。 これからも頑張れよ、[Your Name]。 Sylvie また、 お父さんに習いたくなったら、 私のところに来てくださいね! 同盟戦績3000ベヤルドを手にいれた! 称号:自然の理解者 (Primordial Convergenceを調べる) 原初の呼び水を持っていない。 ダブノーリン(Dabnorrin)に頼みにいこう。 モリマー台地 / F.ビバック#1 Dabnorrin やるじゃないか。 ホステンの指導……あんなに厳しい条件なのに、 あんたは、よく逃げ出さなかったなあ。 Dabnorrin もう一度、 エレメンタルと戦いたかったら 原初の呼び水をやるが、どうするよ? 選択肢:原初の呼び水をもらいますか? はい いいえ(キャンセル) Dabnorrin じゃあまた、 北東にある行き止まりの広場へ行ってきな。 戦いの制限時間は、10分(地球時間)だぞ。 だいじなもの 原初の呼び水を手にいれた! 西アドゥリン / アドゥリン港 Sylvie [Your Name]さんの がんばりに、お父さんも かなりびっくりしてたんですよ。 Sylvie よい風水士になる 素質がある、教え甲斐があるって言っていました。 応援してますから、今後もがんばってくださいっ。 ▲ 風水学入門 残された時間 鈴は鳴りわたる ■関連項目 西アドゥリン , 限界突破クエスト Copyright (C) 2002-2015 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved. ~
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急上昇ランキングに入ったものの、低評価や猫を心配するコメントが殺到 動画もコメントも削除されてしまいました。虚偽ともとれる「新猫」サムネはコメントの下↓にあります 以下、YouTube急上昇速報より転載(画像提供:5ch有志) 【急上昇】我が家に新しい家族が増えました!!その衝撃の正体とは…【《あつし》Channel】 2018年03月03日 【急上昇7位】《あつし》Channel 我が家に新しい家族が増えました!!その衝撃の正体とは… https //www.youtube.com/watch?v=FwcMXI88se4 355名無しさん@お腹いっぱい。2018/03/18(日) 20 12 48.40 175で imgurにしてもらったカワウソ加入動画 全ての字幕載せておきます 視聴回数 59,157 回 高評価3643 / 低評価668 1262コメント タグ 猫 捨て猫 ティガロビ生活記 ティガー ロビン スカー ぬこ cat animal cute かわいい 子猫 ティガロビ 猫実況 ネコ 犬 イヌ カワウソ かわうそ dog ハプニング おもしろ 可愛い ねこ 衝撃 ドッキリ どっきり 神回 ニック ディズニー ジュディ 猫カフェ カワウソカフェ チュール ロイヤルカナン UUUM disney tigger robin nick judy ハル 春 冬 夏 秋 布団 暖房 掃除 ぬいぐるみ ハムスター 蛇 ふくろう ゴルフ ドラム ギター パター カメラ 一眼 水 月 公開日 2018-03-03 08 02 36 時雨2018-03-03 08 07 58 ニックがとりあえず猫パンチする展開が目に見えてるなww 歌佑2018-03-03 08 15 52 ティガさんとジュディちゃんの飼い主の取り合いになりそう笑 ムーミン ノンノン2018-03-03 08 11 53 カワウソちゃんとは!ビックリしたけど(笑)4人のお兄ちゃん達は優しいから大丈夫ですよね( ^∀^)あつしさんにホント凄くなついてる。。 茶とらーずRed tabby cat2018-03-03 08 08 30 1 36 かわいすぎる(=^・^=) どらちゃん2018-03-03 10 09 53 全っ然賛成やし楽しみやけど文句言わせて 猫がよかったな笑 ケイ美鶏鳥県民2018-03-03 08 25 50 お風呂に入ってくれるしね。 でも、寝ていない時以外はずっとずっとうるさいらしいからね。 寝れないと思うよ。 櫻田忍2018-03-03 08 37 09 え?!まじ? ティガーのストレス増えなきゃいいけど…。 まいみつ2018-03-03 13 25 53 可愛いけど何よりティガロビニックにストレスかかりそうで心配だなぁ。ニックは病気持ちだから一番ストレス避けてあげなきゃいけないはず。長生きして欲しいなら。実家から帰ってきた時だってすぐ具合悪くなったじゃん。原因は長距離の移動だけじゃないと思う。 なんかあつしくんって何事も形から入るタイプだと思ってたけどここまでとは。ちょっとショック。 佐藤祐希2018-03-03 08 27 55 カワウソずっと鳴いてたら 猫のストレスにならないのかな 心配です 山豆唯乎2018-03-03 08 38 50 正直なところ言うと猫であって欲しかった。 Q N2018-03-03 08 44 52 え、、、 ものっすごく可愛いけど、これストレスに弱い子(猫もカワウソも)にとってはまずくないですか?ごめんなさい、不安しかありません。 エニクス2018-03-03 08 35 54 猫がくっそストレス溜まりそうで・・・うん。 しかもカワウソって持ってる菌とかまだ分かってない部分あるからよく飼うなぁと。辛辣でゴメンチ ステフィンカリー2018-03-03 09 20 21 ティガーのハゲとかニックの病気とかあるのによく飼ったなー ストレスとかやばそう 小野いなふ2018-03-03 08 23 32 こっちの勝手な意見だけど、カワウソうるさいから嫌いなんだよなぁ…猫が良かったなぁ… まめ2018-03-03 10 23 32 せめてティガさんのハゲが完全に治ってからにした方がよかったんじゃないかなぁ。。 あつしさんの行動に少しがっかり。 わわわ2018-03-03 08 49 59 分かりやすいくらいミーハーっすね... カワウソは日に一度水浴びさせないといけないしかなり寂しがり屋だから猫と合わなかったら悲惨だよ ゆめか2018-03-03 08 19 47 なんか、期待を裏切られた感じがするけど、頑張ってね。 Yuka Suda2018-03-03 08 49 51 猫が好きで見てたからなぁ カワウソメインになっちゃったら楽しくなくなっちゃうかも ニックが子猫ちゃんと仲良くしてる姿楽しみにしてたけど カワウソかぁ……… Eve Me2018-03-03 08 33 26 視聴者のテンション下がる逆サプライズおつw あつしさんだから応援したい気持ちの方が勝るけど♪ 他動画でペットのカワウソ見たけど、なつくときとか、ぐずるときの鳴き声とても耐えられないんだが( ; ゚Д゚) ゆうかのゲーム部屋2018-03-03 08 17 50 猫とカワウソって、大丈夫なのか…? S.N !!2018-03-03 08 23 11 嫌な予感しかしない I love soccer2018-03-03 08 11 55 カワウソって可愛いけど鳴き声耳に来る感じなのな 氷鷹心春2018-03-03 08 55 08 可愛いけど お正月とか実家帰る時大丈夫なんですかね( _ )? 移動もですが向こうの猫ちゃん達も… 連れて帰らないにしてもペットホテルもあるのかどうか… イタチ系って結構凶暴なイメージ… きちなん2018-03-03 09 20 52 可愛い…けど 少しの環境変化でストレス感じちゃう子もいますし、ジュディちゃんの鳴き声とかがティガさん達のストレスになるかもですね… P K2018-03-03 10 16 29 ティガーのストレスやばくなりそう… 猫じゃなくてほんと残念 リナリーリー2018-03-03 11 03 51 初めて低評価しました。最初からカワウソって言ってたらがっかりしなかったけど。。。嫌な騙され方したなと思いました。しかもカワウソと猫ちゃんって大丈夫かな?お互いストレスたまらないか心配。 MiMi S2018-03-03 10 00 20 ティガーが心配だよ(T_T) やわらか銀行2018-03-03 10 03 03 カワウソの鳴き声にティガロビ肉のストレスにならなければいいなと思った。 きーきー声がいやだから見るのやめようかな。 高橋ジョン2018-03-03 09 40 20 また保護施設から新たに一匹助け出されるのかと思ってたから、少し残念。。そして違う生体の動物との生活にお互いストレスや病気の感染などが心配です。。特にニックさん。猫エイズの悪化はストレスが一番の原因と言われてますが。。 tako k2018-03-03 09 26 43 不安... ねこちゃんたち(とくにティガー)優先でお願いします 《あつし》Channel2018-03-03 08 52 07 なんか大げさにやっちゃってますがこういうことです! 猫に関してはティガロビニックで完成系だと考えてました! 猫と期待された方もジュディちゃんとティガロビニックとのこれからに期待しててください!! イェーガー2018-03-03 09 40 38 まさかのカワウソさん…? 動物園や水族館の方々が「ペットにしてる人も多いけど本来ペットにすべき動物ではない」と話すのをよく聞くので… 新入りおめでとうとは言いがたいかも… 河鮱玲2018-03-03 10 13 54 仕事とかで留守番させてる間が心配。コツメカワウソすごい鳴くイメージだから猫たちにストレスなんじゃ… りんごのホッペ2018-03-03 09 11 37 えっ?カワウソ? ティガーストレスたまってハゲない?大丈夫? なんか予想と違って何とも言えない感じ。 とにかくティガー大事にしてね❗ 息子もティガーファンなので… h. shoko2018-03-03 08 30 46 え、、子ネコだと思って楽しみにしてたのに‥‥(。•́︿•̀。) B Rumi2018-03-03 11 49 19 ティガーさんが子猫の頃から見てたけど視聴をやめることにします。カワウソは思うより獰猛だと思いますよ。4匹にストレスなく世話できると本当に思ってるのかな。命の大切さは知ってると思ってた。 悪魔将軍2018-03-03 10 27 17 残念だな chatoraMK2018-03-03 09 58 02 え~なんかカワウソ可愛くない…。苦手 フェレットも好きじゃないので… 猫ばかり見てるからかな~。このガツガツした感じが見てて癒されない 正直いってこのチャンネルあんま見なくなりそう 何より猫たちが嫌いそうだなぁ。惨事が起きても猫を責めないでくださいね ak3 m2018-03-03 08 36 49 カワウソけっこうデカい鳴き声してるし意外と獰猛って聞くけど飼育大丈夫? 一番気になるのはネコ3匹との相性かな。あつしさんちのネコちゃんたちが好きなのでこれからもネコもよろしくです。 N A2018-03-03 08 44 38 コツメカワウソの鳴き声ちょっと苦手だから少し残念かも… でもティガロビニックと今後の展開によっては面白いかなw さんれもん2018-03-03 08 21 03 猫ちゃんが良かったな、、、 ヤト2018-03-03 09 49 59 お金出して買ったのかな。猫ちゃんがよかったな(′・ω・`)ティガーが心配だなぁ。ストレス貯まるんじゃないだろうか。 eee2018-03-03 11 20 54 これはさすがにアウトだと思う。 捨て猫育てて命の大切さを説いていた人がお金で高額ペットを買っちゃいけない。 しかも違う種類の動物。猫とカワウソのストレスは計り知れない。 視聴者だって何でもかんでもカワイー!というほど馬鹿じゃないですよ。 なんというか、やってしまいましたね。。。。 kattun422018-03-03 08 15 59 え?猫だと思った だから迎えに行くか 保護猫なら飼い主の家に行くからね いくらしたの? 高いよね 猫ちゃんが良かったなぁ でもカワウソは凄く鳴くよ 飼育大変じゃ? 白松がもなか2018-03-03 08 50 11 どうせぬいぐるみ と思ったらコツメカワウソ!!!!! これは!!!!!!!!! ずっと欲しかったああ可愛い………… これはあつしのチャンネルから離れられないわ……!!!!!!! emi sun2018-03-03 11 39 34 なんだろ、自己満じゃないことを願うけど、まず先住猫を第一に考えないと。ニックの持病も、ティガーのアレルギーに関しても完治してない進行形の症状があるなかでの新しい動物を飼うのはちょっとと思いました。 わかめ.2018-03-03 10 46 59 カワウソの鳴き声、ティガーちゃんのストレス増えませんかね? たこ飯2018-03-03 11 29 33 視聴者のテンションダダ下がり なつぽん2018-03-03 08 08 37 カワウソ?!?!まじかwww予想外すぎたwww Lill Mell2018-03-03 10 50 20 今の猫3匹が好き過ぎるのでカワウソでストレス溜まらなければいいけど… 楽しみってより心配の方が強いです。 一ノ瀬空音2018-03-03 08 08 37 猫じゃなかった衝撃がすごいw まり2018-03-03 11 16 14 この鳴き声は猫ちゃんのストレスになりますよ。このチャンネル大好きだから本当がっかりです(´-ω-`) コメントYouTube2018-03-03 09 21 07 動画ネタのためにというか、コンテンツ補強の為感がどんどん強くなってる印象。 Galatea-NO.3神眼2018-03-03 11 55 55 なんだろう、、、。カワウソの「見た目」だけで可愛い、可愛いって喜んでる人達が多いのに素直にびっくり。そしてゲンナリしてます。こんなことを言うと妬みとか言われそうですが、ここ最近ものすごく散財しまくってて更にカワウソ購入。「イタい成金」にしか見えないし、猫たちを大事にしてるように見えません。名古屋時代のあつしさんはもう居ないんですね。もう二度と見ません。さようなら。 フーテン2018-03-03 11 26 49 髪の色変えてから、あつしさんがおばさんにしか見えない… Norikazu Ide2018-03-03 11 00 58 この声は好き嫌い分かれる。残念。 shimamikan2018-03-03 10 59 56 真面目な話、あつし&猫チャンネルと、あつし&カワウソチャンネルと分けるわけにはいかないんですかね?(; ∀ ) 278うどん2018-03-03 09 29 14 言わないでもいいとは思うけど みんなの体調に気を付けてあげてほしい /こんぶ2018-03-03 11 02 12 なんか…引っ越しやらニックさんの加入(もう一年経つけど)やらで猫さん達結構環境変わってて疲れてると思うから、飼うとしても2、3年は開けた方が良かったかと……。まぁ、頑張ってください あいうえお2018-03-03 11 58 13 どんだけ飼いたかったとしても、一人暮らし、三匹の猫がいる上でカワウソは無いわ。今でも猫たちもっと甘えたそうなのに。ストレスヤバイやろ。自己中すぎる 460名無しさん@お腹いっぱい。2018/03/03(土) 23 03 24.26 あつし、反省してください今回ばかりは・・・ 安易に生き物をひょいひょい買(飼)わないで コメ欄から コメ欄の評価の真っ二つさ。 私も正直、命をお金で買ってしまったかあという残念な気持ちです。 保護施設から1匹でもいいから犬猫を救って欲しかった。 たぶん、あつしさん的には「ちゃんとした所から買った」と思われるでしょうが、カワウソは元々は野生の動物です。ペットにするなら野生から捕ってきて繁殖させるわけで。ペットにしたい人が増えれば産ませまくるか、また捕ってくるかになるわけですが…。 その辺りのことも調べて買われたのかな。カワウソ買う(飼う)のは絶滅危惧種の密猟の片棒を担ぐイメージしかないわ…。 545名無しさん@お腹いっぱい。2018/03/04(日) 00 13 32.71 低評価870 過去最高記録だよこれ・・・ とにかく猫とカワウソちゃんが幸せになれることを祈るしかない コメ欄から 猫のことを第一に考えて思いやった上でカワウソを飼うことに決めたのですか? 話題作りや閲覧数を上げるために、動物を利用するのは猫たちもカワウソもかわいそうです。 カワウソが流行っていてかわいいからという安直な理由で飼い、自分の身勝手さで命ある動物に精神的な負担を掛け死なせてしまったということのないようにしてもらいたいです。 まともにケアもできないで、別の動物を招き入れるなんて、あまりにも猫たちにも負担が大き過ぎると思います。 新しくお迎えする女の子は、ほとんどの視聴者がメス猫だと思っていました サムネに「新猫」とはっきり書かれていますが、その証拠も削除されています 「我が家に新しい家族が増えました!!その衝撃の正体とは…」のサムネ 数本の動画でひっぱり視聴者を期待させて、虚偽ともとれる情報を流したことは問題だと思います
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◆ ◆ ◆ これはいわば神様に向けた供述調書で、現実には何の意味もなさない。 先に引っかかって転んだのは私だった。 昔から変わらない。 前もって転んで、誰かに叱られて、 あいつが気をつけてくれりゃそれでいい。 嘘だ、そんな小難しいこと考えちゃいない。 わかるだろ、 いつも澪があきれる通り、 田井中律は不注意でそそっかしいだけなんだ。 だからあのときも、澪が叱ってくれると思って、 熱にうかされた頭で浮かんでは消えたいくつもの選択肢から ひときわ毒々しく輝くのを掴んで、 思い切り間違ってみせた。 二週間ほど前、大雨で帰れなくなった蒸し暑い放課後、 私から澪にキスをした。 軽はずみで大好きな人とそうしたのをすぐ後悔した。 あれは、想像した以上だった。 直に伝わる息や唇の濡れ方で頭の奥が焼き切れて、 真っ暗にも真っ白にも感じた。 制服のシャツ越しに近づける限り近づきたくて 必死で澪の背中にしがみついて柔らかい熱を重ね合わせた。 どうせもう二度とこんなことできないんだからって 一生分の想いで 澪に近づこうとした。 だからあいつの細い腕も私の背中へ回ったとき、 たとえその瞬間の錯覚だったとしても うれしさが身体の奥からあふれて、 羽根が生えて空に飛んでいけるような、 足下がおぼつかないほどのめまいに包まれて、 息が続かないほど 熱く唇を押しつけ合った。 もう嫌われていい、絶交されていい、って言い聞かせながら。 私のことを一度引き離した澪は、泣きそうな顔で目を腫らしていて、 私の汚い唾液を垂らしたままで、 一瞬あいつが世界の果てまで遠ざかってしまった気がして 思わず自分の舌の肉を噛んだとき、 澪がこの唇に もう一度吸い付いた。 クーラーで冷えた背中の汗を熱い腕が覆って 涙がにじみ出るのを感じた。 澪が、私の方に降りてきてしまった。 距離感が完全に変わってしまった。 教室でこちらと目があってくすりと頬をゆるめる澪の表情が、 昨日までと全然違う意味に映った。 おどけていつも通り澪をちゃかしたりして、 いつもと同じように澪の膝に腰掛けて見せたりしたけど、 全部逆効果で、 私の歯車がキチキチ引っかかって変な笑いでごまかしてばかりだった。 ムギが首を傾げるたび、 唯が含み笑いをするたび、 咎められる気がして必要以上に澪に絡んだ。 教室の床じゅうに私のかけらが散らばっていく気がして 本当に転びかけた。 あの日、進路調査票を握りしめた澪は確かに寂しいと言った。 実感したら怖くなる、 みんなと離れたくない、このままでいたい、ってそんな泣き言をもらしてた。 だけど私は確実に方法を間違えた。 恋愛感情じゃなくて、あくまで一番の友達として、 大好きな人の不安を埋めればよかったんだ。 卒業しても友達だよだとか、 またメールしようね遊ぼうねだとか、 中学の卒業式で聞き飽きた例のアレ。そっちを使うべきだったんだ。 でも、 そんな100円ショップでも買えそうな言葉で、 誰が救えるっていうんだ? ……私は、澪を「救いたい」だなんて思ってたのか? お互いの部屋で澪とキスするようになってからはサイコーだった。 見つからないようにと鼓膜の神経をとがらせながら、 すべすべしたあいつの髪を指で透かして、 耳たぶから頬骨や顎へ続く肌をなぞっては舌を吸い合った。 そうしている間だけは、自分の選択を誇っていられた。 澪は私と違って面倒な嘘はつけないから、 自分が求められてることだけは信じていられた。 進路調査票も白紙にしたままなのに、 こんな時がいつまでも続くと思ってたし、 そこから一歩も動かずに クローゼットの中で咲いた花をただ静かに愛でていればいいと、 嘘でもそう思いこもうとした。 四日前の水曜日、澪が私大の推薦を蹴った。 私と一緒の大学を目指すことにしたらしい。 あいつはどうだと言わんばかりに身を寄せて、 髪に伸ばす手や口づけをせがんだ。 翌日、 ご両親にこっぴどく叱られた秋山さんが私の部屋へ逃げ込んできた。 で、それを聡に見られた。 あはは。 もうだめだ。 りったんみおたんいちゃいちゃライフ、これにておしまい。 残念でした、とっぴんぱらりのぷう。 あはは。 澪が泣きだした。最悪だ。 このままお互い引き離されるなら いっそ死んだ方がいい 的なこと言い出した。 お前が死ねよ田井中律。 ああもう何も 考えたくない 考えろ 考えろ 考えろ 。 私はしがみつかれて、涙と鼻水をすりつけられて、 ぐるぐるぐるぐる 頭の中をかき回して、 結局 いつも通り転んでみせることしか思いつかなかった。 「なあ澪、 すげえこと考えちゃった。 今からちょっと、 二人で どっか遠いとこ行こうよ」 ばーか。 あいつの目がそう言った、 ように聞こえた。 そこからしばらく記憶がぐるぐる早回しになってろくに覚えちゃいない。 とにかく逃げようと思った。 通学カバンの中身を床にぶちまけて 財布 ケータイ 充電器 プレイヤー 制汗剤 アクエリアス あと化粧ポーチを手当たり次第バッグに詰め込んだ。 私のベッドでまだフリーズしてる澪の両肩を掴んで 名前を呼ぶ みお だいじょうぶだ 私がついてるから 。 このまま母さんがパートから帰る前に事を済ませなきゃならない。 クローゼットから適当なアウターを引っ張り出して 澪の肩にかぶせて 手を引いた。 すれ違いざまに聡に 「家まで見送りがてらちょっと 寄り道 してくる」 とだけ言い残して 何も言わせずに澪を家から引っ張り出した。 視界に一瞬映った 星の光と 玄関の明るさが 眼を突き刺しそうになって 手が震えだしたのを悟らせないように 理由はないけど バス停まで澪を引っ張って走った。 急行上り列車の終点 に降り立って 閉まりかけのデパートのまばゆい光 から身を隠すようにして ロータリーに出ると ネオンライトが 着色料まみれのガムみたいな下品な 光を放っていて 私はふらつく澪を引っ張って 逃げ込む先を探した、 居酒屋の呼び込みがうるさい、 信号待ちで騒ぐ茶髪たち、 酒臭いサラリーマンがふらつく、 瞼を腫らしたままの澪の指が冷たい――あった。 うちの近所にもあるチェーン店。 とりあえず、晩ごはん食べようよ。 おなかすいたでしょ。 って言い訳に澪がぎこちなく笑った。 ほっとすると、服に染み込んだ汗が急に冷えだした。 ガストを出て カラ館で私の膝にしがみついて薄く眠ってた澪 を起こす頃には 終電が終わっていて、 ネカフェも身分証を求められて逃げ出す始末で、 あの胃にむかつくほど甘ったるくてカラフルな 看板の群れから 距離をとりたくて、駅前からはずれたコンビニに逃げ込んだ。 そしたらレジで ブレザーに男物のジャケットを羽織っただけの女の子が 生ビールを二、三本と つまみを平気な顔で買っていて、 店員もやる気なさそうな顔で成人確認をスルーしてるのが 見えちゃったんだ。 酔っぱらった父さんに一口飲まされたチューハイの味を舌の中で思い出す。 これはテストだ、というアイデアがひらめいた。 大人になるから酒が飲めるんじゃない、 酒が飲めたら、それを許されたら大人なんだ。 私はそばで目を伏せて震えているこいつのために大人にならなきゃいけない 。 そうだテストだ 私は大人なんだ 澪を守れる 何があっても 一緒に暮らしていくための 試験だこれに 受かれば私たち どこにでも 行ける行ってみせる だから はい はい すいません TSUTAYAカードは持ってないです はい あっ パスモで支払いお願い しますはい あのやっぱ レシートください 試験終了。 350mlの「合格通知」を数本と 軽いおやつを入れたコンビニ袋を 反対の手に提げて、 澪を暗いとこへ引き込んだ。 私より澪の方が手を強く握っていて、 心臓をそのまま握られたみたいに熱くて、 首の動脈にどくどくと血流が流し込まれるのを感じた。 もう私は大人なんだ、 オトナならカノジョをカッコよくリードしないとね、って 頭の中の冗談に笑った勢いを利用して 壁に囲われた紫色のエキゾチックな入り口に逃げ込んだ。 私はもう大人だ、だから こんな時間に補導なんてされるわけにはいかない。 受付でルームキーと一緒に 割引券と称した架空の会社の名刺を受け取って、 薄暗い部屋に入るなり 荷物を放って ベッドに 自分の身を投げた。 まだ澪の手が離れないままで、呼吸や血圧が元に戻るまでしばらく 天井の低さが目に迫るのを 眺めてた。 耳元すこし離れたとこで 澪の生温かい息が聞こえてた。 首を向ける気力も起きなくて、かわりに指の力をつっと締めた。 締め返された。 それだけで何か熱いものが染みて流れ出す気がして、 クーラーつけよっか、とつぶやいたら、 澪が急に全身でごろんとこちらに転がして 仰向けでだらしなく広がってた私の身体を押しつぶした。 私の薄い胸、 たぶん心臓から しぶきが流れる音まで 聞こえてたと思う。 そこに小さな頭を寄せて、 りっちゃん、 りっちゃん、って 涙声を押しつけた。 あばら骨の辺りに 澪のおっきな胸が押しつけられてて、必死でしがみついて 一緒になろうとして 澪の脚が私にからみついてて、 冷えた足首がぶつかってすべすべした肌をすり抜けた時、 私は澪を落とさないように反対の腕を使って 自分へ引き寄せた。 私の服がぐしゃぐしゃになるのが たまらなくうれしくて、なぜだか分からないけど、いきなり 「私は勝った!」 と思ったんだ。 私たち、世界をだましきった。大人になれた。 もう大丈夫だ、 どこまでも逃げてみせる。 澪、あいしてる。 全く根拠のないキャッチフレーズに酔いしれて、 いい気分になって、 ハッピーエンドを迎えた気になってしまった。 私の場所はここだ って 叫びたいぐらいで、とにかく頭をなでながら 澪の名前ばっか呼んでた、 と思う。 二段飛ばしで大人の階段を駆け上って二人でお風呂に入った。 なんかもう離れたくなくって、 はだかだと澪と並んでたら 急に自分がちんちくりんの子供にみえて、 鏡に見られるのがいやだったけど、 そんなことしたら澪の居場所がなくなってしまうから テンション高い振りをした。 澪はまだぽーっとしていて、 自分の身体を洗うことも知らない子供みたいだったから、 私がボディソープをまぶして 澪を洗った。 目をつむって 首を少し前に垂れていて、 でもさっきみたいに 眉も口元もゆがんでいなくって、 柔らかく膨らんだ頬が かわいらしかった。 そんな澪が りっちゃん、だいすき って ときどき夢うつつで口にするから、 小さい頃に戻ったみたいだって思った。 そういえば小さい頃も一緒にお風呂入ったっけ、 ああそうだ、 公園で澪をからかったらおもらししちゃって めちゃくちゃ泣いちゃって 家でお風呂浴びて帰ったとか うわー私変態じゃん、 ってなこと考えると またさっきみたいになるからって、 私は無心で澪の大人びた身体を洗っていった。 そうすると、 不思議と私も子どもに戻っていくような気がしたんだ。 ずいぶん重くなった胸を下から持ち上げたりして、 んぅって やらしい息が漏れたのを聞いても、 えろいことしようって気にはならなくて、 二の腕の細さや天使の羽根みたいな肩胛骨をなぞったり、 上品な首飾りのように美しい鎖骨の曲線を傷つけないように 泡を滑らせたりして、 澪を隔てている薄い油膜を溶かして一緒にしてしまおうとした。 中学校の制服のスカートが最初はイヤだった、 なんて急に思い出す。 あのときも澪は女の子の制服を着こなしていて、 私はあんまり履きたくなかったスカートで居心地わるくて、 小5くらいから澪の胸が大きくなったり生理が始まったりして、 私を置いて どんどん女の子になってしまうのが怖かったんだ。 制服がいけなかった、なんて思いついた。 そのまま私の身体も制服に合うように大きくなってしまって、 今ではもうスカートのことなんて忘れてた、 はずなのに。 目を閉じたまま膝を寄せてこちらを見上げている顔の幼さが、 あれ母性本能っていうのかな、 くらくらするほどいとおしかったから、 思わずまた口づけしてしまった。 泡を流して、 ほどいた髪を洗う前につむじにキスするつもりで ほんのすこし口に含んでみたら、 ざらざらと涎にまみれて広がるのが すごかった。 あれだけ大人になるっていきまいてたくせに、 自分を子どもに戻していった夜に 人生で最高の幸せを手に入れた気がした。 あの夜だけは、 本当にそう思えた。 それからもう一度シャワーを浴びる羽目になったけど、 そのまま泥の汗まみれで私たちは寝込んだ。 布団の外に出しっぱなしの方の腕を クーラーが皮膚ごと削ぐように冷やしてったせいで、 何かすごく不吉な夢をみた。 気付けば澪は シャワーを浴び終えていて、 枕元のデジタル時計は午前五時だと言っていて、 律、おはよう、って 私の頭を膝に乗せてほほえんでいた。 下から見上げる澪がやけに大きく感じて、 相対的に自分が小さく感じた。 備え付けの白いバスローブをまとった澪は 私なんかより全然大人に見えて、また置いてかれる、って 思う 自分の子どもっぽさがイヤになった。 心のひだに垢や脂のようなものが溜まって、腐っていく。 急に夢から突き落とされた気がして、でも それを澪に伝えたってどうしようもないから、 おはよう、みおちゃん、って うまいこと笑ってみせた。と思う、きっと。 明るんだ空から後ろめたい心を隠すようにして 駅の騒がしい方へと駆け込んでも、ちっとも気持ちは晴れやしない。 ラブホ街を抜けると スーツ姿の男女や知らない高校の制服が目立ちはじめて、 歩道のタイルの目地を必死で睨みつけながらホームを目指した。 とりあえず電車に乗って、うんと遠いところ。 昨日の釣り銭で生じた五千円札と ATMから下ろしたての一万円札をパスモに食わせて 昼までに使い切るつもりで ひたすら本州のはじっこを目指した。 知らないうちに 澪は吹っ切れたようにはしゃいでいて、 窓から海が見えたとか、 車両のトイレが意外ときれいだったとか、もうすぐ何県だとか、 時刻表を開いて 次は何分発に乗るから駅弁と ついでに服も買おうとか、 そんな風にずっと騒いでいた。 あーこいつかわいいなあ、って思うたびに、 心に溜まった老廃物が恨むように膿んでは痛み出す。 午後を過ぎるころには、 自分がどこにも逃げられないことに気付いていた。 そりゃそうだ、 逃げたかったのは澪の両親からでも、将来の問題や唯たちでもなく、 自分自身だったんだから。 夕方の日差しはどこでも同じように私の目を焼いて、 澪をひたすら輝かせて、 しれっと沈んでいく。 私の精神が私から離れていくに従って、 時の経つスピードが加速していった気がする。 ぼんやりしているうちに澪は笑って 何かを差し出して、つられて私も笑ったりしていて、 ろくに選んだ覚えもない服や化粧を買い込んで、 どう、大人っぽい?って 聞いた澪のセンスに絶句したりして、 いろんなことが私の外側で急速に動いていくのを感じていた。 最初のうちは私の方が澪を引っ張って遊び歩いてみせたくせに、 今や澪に引きずられていて、 何も知らずに全力で楽しんでるあいつがうらやましく思えて、 そんな自分がますます嫌いになっていく。 支払いをほとんど澪に任せるようになってから レシートが溜まらなくなって、どこに行って何を食べたとか ほとんど思い出せない。 目も耳もぼんやりしていて、 知らない街の灯は 路上で水浸しになったチラシみたいにぼやけていた。 二日目の夜、 澪はためらいもなく私を暗いとこへと引きずり込んでみせた。 その目は どうせ コーヒーシロップのようにどろりと甘く濁っていて、 私はそんな澪を見たくなくって ずっとエレベーターの汚い文字盤ばかり見つめていた。 312号室。 なんでそんなことばっか頭に残るんだろう。 浮かされた頭を慣れないアルコール漬けにして ごまかそうとしたって、 部屋の隅か心の隅でずっと私が私を見てた。 私が澪にしたように、 飛びつくように唇を吸って、舌を迎え入れて、 湿っぽいシャツの中に長い指先が伸びてくのをゆるした。 私が澪にしたように、 薄い布一枚隔てたまま汗が蒸発していく熱い肌を 塗りつけあって肌着の意味をなくしていった。 私が澪にしたように、 首から胸にかけて唇からあふれた液で舌をすべらせては 身体じゅうのあらゆる柔らかい場所に残さず吸い痕をつけて 聞きたくもない声を 何度も上げさせた。 そして、 私が澪にしたように、 柔らかい肌に押しつぶされながら、 背中に爪を立ててシーツを握りしめて、 名前を呼び合いながら 二人の奥深くで 互いの指を交換して、声を上げて 一番深いとこで 強く にぎりしめあった。 歪んだエレキギターのようなサイレンが頭の中でずっと鳴っていて、 軽蔑する数週間前の私の冷たい視線から、 せめて澪の白い肌だけで隠そうと、 足りない長さの腕で引き寄せて閉じこめようとしたけど、 思わず声を上げて絡め合ってしまう自分の太股と 身体に失望するだけだった。 本当、どうしてこんなことばっか、頭に焼き付くんだろう。 ふたりで意識を放り投げてから、なにか長い夢を見ていた気がする。 ああそうだあのとき一度思い出したんだ小5の縄跳び大会の帰り道。 駅前通りから外れた誰もいない遊歩道を抜けたとこ。 遅生まれで年下の澪がまぶしい笑顔を向ける。 『あのね、……だいすきっ!』 ……ああっ、くそ! よりにもよって、さっきシーツの中で聞いたようなことを言いやがって。 10歳の澪、17歳の澪、あらゆる時代の澪が 頭の中で重なっては消えていく。 大切な記憶が体液にまみれて溺れてしまう。 あの遊歩道にいる資格のない私は、 夢から飛び降り自殺するようにして、 現実のかたい地面に叩きつけられるようにして、 目覚めたときすでに午前四時を過ぎていて、 澪は、 現実の澪は、 そのとき私の腕から消えていた澪は 浴室のドアを開けて―― 3
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アイドルトシテノサイノウ アイ【登録タグ CIP能力 ID IM クロック回復 デッキトップ操作 戸松遥 相手リバース時効果 能力付与】 autolink IM/SE04-24 IM/S21-114 カード名:アイドルとしての才能 愛 カテゴリ:キャラクター 色:赤 レベル:3 コスト:2 トリガー:1 パワー:10000 ソウル:2 特徴:《音楽》? 【自】このカードが手札か控え室から、舞台に置かれた時、そのターン中、このカードは次の能力を得る。『【自】このカードとバトル中のキャラがリバースした時、あなたは自分のクロックの上から1枚を、控え室に置いてよい。』 【起】[あなたのキャラを1枚レストし、あなたの思い出置場の「明るい親子 愛&舞」を1枚控え室に置く]あなたは相手の控え室のカードを1枚選び、山札の上に置く。 ママ、あたし、どんな夢もあきらめない! このまま、ずっと……上だけを見て、進むから! レアリティ:C RE illust.田宮清高 THE IDOLM@STER Dearly Stars収録となるカード。 圧殺した後アンコールを行い、スタンドさせると手間は掛かるが何度も使用することができる。 とはいえ、回復するためには最低でも1体は相手の前列にキャラがいなくてはならない。 自身のレベルが3であることを考えると、相手のチャンプアタックで前列がいない状態もあり得る為、同じレベル3の歌の女神 千早などに比べ、確実性で劣る。 正規の「チェンジ」ではなく疑似チェンジであることとリアニメイトが可能なことから「控え室」からの登場でもそのターン回復効果が付くが、舞衣&アリカでデッキトップから登場したりなど、他の領域からの登場では回復は付かない。 起動効果はTHE IDOLM@STERお馴染みの思い出ボムとの連動によるもの。普通に使えば最大で4枚、相手のデッキトップを操作できる。 が、最大で4枚というのはあくまで「普通に使った場合」の話。もしコストと手札が有り余っていて回収手段(例:プレゼントなど)があるならば、 「後列のキャラを2枚レストして能力2回発動→プレゼントをプレイして明るい親子 愛&舞を回収→後列に明るい親子 愛&舞を圧殺でプレイ→明るい親子 愛&舞をレストして能力発動→プレゼントをプレイして明るい親子 愛&舞を回収→後列に明るい親子 愛&舞を圧殺でプレイ(圧殺で控え室に落ちるのでコストを払って思い出にする)→明るい親子 愛&舞をレストして(以下略)」 などと、圧殺と回収を利用することで5枚以上のデッキトップ操作も可能となる。上手くすれば、運の要素を排除して対戦相手に致死ダメージを与える事が容易になる。 また、この能力のコストとしてドジっ娘 春香をレストした場合、解決順の関係上自動能力により確定1ダメージとなる。 同じく赤の歌への情熱 春香と立ち位置を争う可能性もあるが、新旧アイドルを舞台に揃えるのもまた一興である。プレゼントまで思い出ボムとして放つことにより、更なるデッキトップ送りが可能になる。 伝説のアイドル舞の存在が明らかになり、秘めたるポテンシャルの高さが見えてきた。舞さんの効果で控え室から登場することもできるため、それ経由での回復も可能。 また、レベル2の愛のCXシナジーによっても控え室から登場できる。 アンコールを得る方法も複数用意されており、更にアンコールをあえて使わずとも次ターンにリアニメイトする選択肢もあり、屈指のしぶとさを持つ。 相手ターン中にカードの能力により控え室行きになった場合、アンコールすることによりその相手ターン中のアタックを返り討ち(もちろん相討ちでも可)にすることでの回復ができるようになる。 カード名に「愛」を含むため、“愛マニア”フロンのパンプ対象となる。 ・関連カード カード名 レベル/コスト スペック 色 備考 “限界にチャレンジ”愛 2/1 8000/1/1 赤 伝説のアイドル舞 3/2 9500/2/1 赤 明るい親子 愛&舞 0/0 2000/1/0 赤 ・関連ページ 「愛」?
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(あるいは有名画伯の絵で) 随時バリエーション増やしたり入れ替えると面白いから負担軽そうな方法があればですが。 WEB拍手の拍手絵に近いですかね。アップする動機付けには弱いかな? 桃やん[修正][削除][Fメール]ID xeuhb11/04/13 01 28 45 APPEND 4 ぉぉぅ同じ内容で立てようかどうか迷ってたらスレが立ってたww やっぱりこれが一番ネックなんですよね。 こういうのが出てくる、ということはもしかしたら今現在、集まりが芳しくないのかな、と思ってしまったり…… 考えていたのは赤松先生とほぼ同じで、 ・UPした漫画に関連する品、もしくは電子ファイル(壁紙、ボイス)をプレゼント ・UPした時や著作者との契約成功時にポイントを付加し、そのポイントを消費して何かする(お願いにするか、確定にするか未定)(総獲得ポイントは別で管理)。 というものですね。 ちょっとあざといですが、 ・ポイント消費して、ランダムで壁紙ゲット ・救済措置として、絵柄を固定で選択する場合は消費ポイントがx倍されます とかもありかもしれません。 ゐもりやもり[修正][削除][Fメール]ID svilc11/04/13 01 32 23 APPEND 5 アメムラさんが仰ってるようにうp主と読者(読者でありうp主 である人たち)のコミュニケーション(いいねボタンとか)が促進 されて、それがうpするモチベアップに繋がればよいですね。 アメムラさんやほかの方の考えを参考にした私のアイデアは以 下です。 ・うp主固定IDみたいなものに、そのうp主のJコミ内個人ページ へのリンクを張って、このうp主の今までの実績を閲覧できるよう にする。 ・そのページでうp主と読者、もしくは作者と何かしらのコミュ ニケーションができるようにする。 ・そのページに、赤松さんがおっしゃるような階級や「いいねボ タン」が押された回数が表示されるようにする。 ・うpした作品の表紙や奥付の作者名の横に、うp主のIDかHNを 印字して作者との「共同作業感」を出して、やりがいを感じてもらう。 ・Jコミ内での人気を受けたメディアミックスや再単行本化(絶版で は無くなりますが、著者へ利益が回るという意味ではこれが一番かな と)が実現したときに、その作品をうpしたうp主のHNか名前をクレ ジットや、奥付などに乗せるという特典をつける。 どうでしょうか。ちょっと荒削りですが・・・。 個人的に、自分がうpした絶版となって埋もれていた作品が、Jコミ内 で人気がでて、運良くメディアミックス(アニメ化! ドラマ化!)して、 クレジットに「Jコミうp主:ゐもりやもり」とか表示されたら半年はニヤニヤできると思います・・・。 桃やん[修正][削除][Fメール]ID xeuhb11/04/13 10 57 45 APPEND 6 ちょっと面白そうな案をmixiより(案の人には了解を得ています)。 ・UP主の希望により、本の読み上げを声優、または声優の候補生などに行ってもらう 既に現在、読み上げの機能および有志による読み上げが企画されていると思いますが、それとは別に、声優に臨場感あふれるアフレコをしていただいたファイルを用意し、聞けるようにする。 ただ、著作者とは直接関係のない声優業の方々に結び付けるのは難しそうではあるので、声優候補生の方たちの方が、こういう場に出てきやすいかな、と。 しかし、それではUP主の希望した声優ではなかったり、あまり上手くなかったり、などの弊害が出てきてしまうかもしれません。 何よりお金がかかりそうなので、微妙な感じではありますね。 とりあえず一つの提案として。 zucchini[修正][削除][Fメール]ID hwojco11/04/13 12 46 47 APPEND 7 皆様、はじめまして。zucchiniというものです。 赤松先生のJコミという新しいアイディアに興味を持ちレスさせて頂きました。 といっても、知ったのは一昨日という至極最近の事なのですがw。 で、UP主へのモチベーションの件なのですが、私の意見としてはこのJコミというのはシステム上、著作権者の許可がないと作品を公開できないですよね。という事は、UPしてから公開されるまでタイムラグが存在してしまうと思います。その間にモチベーションが低下してしまう事はないのでしょうか?また、結局、許可が出なかったらUPは無駄になってしまうわけですし。 最初の内は、純粋に何かあげるのがベターな気がします。そしてこれからどれだけ契約成功するかで他の案を考えるのが良いのではないでしょうか? 僭越ながら、誰でも参加可能という事で意見させていただきました。私もマンガ好きの一人として、皆様の力になれたら幸いです。 Michinori Goto(MITI)[修正][削除][Fメール][URL]ID thkras11/04/13 13 49 01 APPEND 8 趣旨そのものはたしかにそうおもいますし、できれば自力でスキャンした人に多くのメリットを渡したいというのは ごくごく当然のことだと思います。…でも後者って、どうやって判断するのかな…と。 「お金がかからないもの」となると、どんなものがあるんだろうかと考えたんですが、 ・マイページ内に1ユーザーあたり一人の妖精がいて、アップロードや自分のツイートから読みに来た人が増える度に 変化する「アバター」とか ・よみうさのような「関わったマンガのセリフを学習して話してくれる」ブログパーツが一定レベル以上でもらえるとか ・これもまたよみうさのような「自分がアップロードしたマンガが公開されるとセリフを学習して勝手に紹介記事を ブログに書いてくれる」とか。(自動生成だから、記事内容の精度は保証できないけど…。) と、割と開発費と運用費がかかりそうなものが浮かびました… xi[修正][削除][Fメール]ID yubqvm11/04/13 19 09 47 APPEND 9 桃やんさん ・UP主の希望により、本の読み上げを声優、または声優の候補生などに行ってもらう これはUP主の希望ではなく、音声翻訳機能として既に赤松先生が提案されています。 Michinori Goto(MITI) さん できれば自力でスキャンした人に多くのメリットを渡したいというのは ごくごく当然のことだと思います。…でも後者って、どうやって判断するのかな…と。 自己申告になると思います。 これはリクエストが多くて違法ファイルの提出が無かった場合、 手持ちの蔵書をスキャンしてもよいと言う人を募って、 してもらうか本を送って頂いてこちらでスキャンしてアップすれば、 現物があるのでそれが判ります。 それを修理して、 お礼の絵葉書と共に、 お返しするというのはどうでしょう? ホワイトリストは公開できなくても、 この作品を募集していますという告知は出来ると思うのですが、 如何でしょう? zucchiniさん 最初の内は、純粋に何かあげるのがベターな気がします。そしてこれからどれだけ契約成功するかで他の案を考えるのが良いのではないでしょうか? アップロード終了画面で、 インターネットの闇からファイルが レンブラント光線(大島弓子命名)の中 天に召されるアニメーションが見れるのは如何でしょう? キラーンと音が鳴って、 ランダムで声優さんの声で「ありがとう」って言ってくれると嬉しい。 (声優さん無理なら赤松先生の声でも…(失礼?)) 20110418追記 やっぱりそういうファイル持ってる方は男性の方が多いと思うので、 「ありがとう」の声はかわいい女性の声の方がいいと思います。 (声優さん無理なら赤松先生の美しい奥様の声が聞けたら…) 20110420追記 のちのち音読機能が付いた時 声優さんに頼むようになったらついでに一言 「ありがとう」を保存してもらい 色んな声優さんの声がランダムで音声データダウンロードでき、 それを携帯の着信音とかに使える形だったらどうでしょう? これはアニメファンにはたまらないと思いますよ。 Michinori Goto(MITI)さん ・マイページ内に1ユーザーあたり一人の妖精がいて、アップロードや自分のツイートから読みに来た人が増える度に 変化する「アバター」とか ・よみうさのような「関わったマンガのセリフを学習して話してくれる」ブログパーツが一定レベル以上でもらえるとか ・これもまたよみうさのような「自分がアップロードしたマンガが公開されるとセリフを学習して勝手に紹介記事を ブログに書いてくれる」とか。(自動生成だから、記事内容の精度は保証できないけど…。) と、割と開発費と運用費がかかりそうなものが浮かびました… 最初は「凡人」レベルで 何回かアップロード重ねると「いいひと」 もうちょっとすると「玄人」 その上が「カリスマ」 って感じでダウンロードできる壁紙が変わるというのなら可能ではないでしょうか? 「凡人」レベルだとモノクロの壁紙(クロッキーでスケッチ加工した感じの物) 「いいひと」だと色数限定(ニコッとタウンでCコインで買える服位のレベルで色違いを作ります。) 「玄人」だとフルカラー(これは勿論原画のカラーに近い物です) カリスマだと「スクリーンセーバー」が貰えるなんてどうでしょう? これなら協力漫画家のフルカラー原稿が1枚あれば、 モノクロとか色数限定とか加工できそう。(もちろん許可を貰って) スクリーンセーバーは全種類の絵フルコンポして使って作るとか…。 20110414追記 継続的モチベーションをあげるために、 カレンダー壁紙のプレゼントはどうでしょうか? これはその時期にしか手に入らないので、 月1か年1はアップしようという気持ちになると思います。 後、滅多に手に入らないレア壁紙を各レベルのガチャに混ぜておきます。 更にコンプリート目指す方の為に、 自分の階級以下のガチャは回せるように設定しておくと親切かなと。 桃やんさん ・ポイント消費して、ランダムで壁紙ゲット ・救済措置として、絵柄を固定で選択する場合は消費ポイントがx倍されます この壁紙ガチャのアイデア私も同じ様に考えていました。 イメージ的にはSNSゲームの「ニコッとタウン」の青ガチャの感じに近いです。 救済措置はランクが上がればどのガチャでも回せるようにすればいいかなと思います。 コイン獲得に目的にアップロードが増えるとサーバーに負担がかかるので、 なるべくレベルアップにモチベが行く感じですね。 幻[修正][削除][Fメール]ID jeartgr11/04/13 19 17 30 APPEND 10 幻です。 具体的なアイデアは皆さんからすでに出ているので抽象的な話を。 動機付け(モチベーション)には、『外発的動機づけ』と『内発的動機づけ』があるといわれています。 外発的動機付けとは、外からの刺激によってモチベーションが発生維持されること。例えば、頑張って仕事をするとボーナスがもらえる、この資格をとらないと昇進できないなど。短期的にはめざましい効果が期待できる可能性がありますが、賞や罰のような利益や不利益がなくなった途端にモチベーションが激減する傾向にあります。 内発的動機づけとは、行為そのものが目的であること。見返りを期待した行為ではなく、『したいからする』といったような、個人の内心の充足に基づいてモチベーションが発生維持されること。個々人の趣味活動が分かりやすいでしょう。誰からも賞や罰がないにもかかわらず、したいからすることの典型です。本人が飽きない限り、モチベーションは継続します。つまり長期的なモチベーションの維持が期待できます。 Jコミが本格的に始動した現在、Jコミに絶版マンガファイルをアップロードする人たちの多く行動は内発的動機づけで説明できると思いますし、今後もアップロード活動をする人たちの多くは、誰から強制されるわけではなく、自分がしたいからJコミに絶版マンガファイルを報告することでしょう。 外発的動機づけが必要な場面は、例えばその絶版マンガが稀覯本だった際に、その稀覯本の所有者に協力を求める場面などが考えられると思います。著作権者すら原稿を紛失しているような事例ですね。このような場合は、Jコミなり著作権者なりが本の所有者に何かしらのインセンティブを提供して、協力を求める必要があると考えます。 尤も、内発的動機づけで行動する一般的なアップロード提供者にとっても、外発的動機づけの要素も有効に作用すると思います。赤松先生の『階級案』や『ポイント制によるお宝データゲット案』などは歓迎されると思いますし、アップロード数の増加やスキャンの品質向上などの効果が期待できるかもしれません。趣味とはいえ、中弛みの時期がありますので、カンフル剤的な効果があると思います。 注意が必要なのは、絶版マンガファイルの発掘アップロード活動よりも、Jコミ内の階級の上昇やポイント獲得が目的になってしまうと、内発的動機と外発的動機が逆転してしまい、ちょっとしたことでモチベーションが下がってしまう危険性があることです。さじ加減が難しそうですね。 以上の説明から提案です。 外発的動機づけと内発的動機づけ、それぞれが有効な場面の想定事例を用意して、効果的に貴重な絶版マンガを浄化するプランを検討されてはいかがでしょうか。そうすることでJコミは、貴重な絶版作品を一作品でも多く紹介できる場としてより効率的に機能すると思います。 えめす[修正][削除][Fメール]ID hiclco11/04/13 23 09 42 APPEND 11 モチベーションですか、こういうのはゲーム屋さん(=ゲームデザイナー)がノウハウ蓄積してるはず。ゲーム屋さん降臨しないかな。 ゲームニクス理論とかシリアスゲームとかゆー言葉がありまして…詳しくないのでこれ以上言いませんが。w 『外発的動機づけ』と『内発的動機づけ』 なるほどー。 高い品質を維持してほしいので、内発的動機づけは重要そう。まずはいい空気作りかな? そしてときどきのお祭りと適度な作業負担。 うーん、これはセリフ入力作業にも共通することかも。 とりあえず現状気付いた問題点。 漫画をアップしてもすぐには結果が確認・実感できないことがある。という問題があります。 このようにアクションに対するリアクションが無いのは無意味感を感じてしまい、やる気がマイナスです。 なるだけ早いリアクションが欲しいところです。アップありがとうメールは送られてくるだろうと思いますが、もうちょっとふみこんで考えてみました…。 アップした漫画の現状が確認ができると良いのではないでしょうか。 ・審査中、NGでした、交渉中、アップ作業中、公開されました!、PDFになりそう、などの進行状況。 ・そして公開後は、閲覧数、ダウンロード数。 ・コメント数。「いいね」「GJ」ボタンのカウント数。 ・こういうのはアップロード者専用のページでアップロード一覧として一括確認できるのが望ましいです。 このように現状を可視化するだけでも十分効果が期待できるんじゃないでしょうか。 これなら作業に対して自分なりの目標を設定したりがしやすくなるんじゃないかとと思います。 今は「公開された」だけが勝利条件ですから難易度高すぎです。勝利しないと行動に対する実感が十分得られないのもちょっと問題。 さらにこれに「外発的動機付け」を加えるなら、自分の成績と他のユーザーの成績が比較できるといいかと。 例えば全ての作品の閲覧数やコメント数が比較できる形で閲覧できるとかですね。 タイトル一覧ページでダウンロード数やコメント数、「いいね」カウント数が確認できるなど。もう一部そうなってますね。 ただ比較比較であおりすぎるのも弊害があるとの考え方もあるようなので注意が必要かも。http //d.hatena.ne.jp/nicodic/20081119/1227097495 UP主に何か利益があっても良いと思うのです。 1つ成果が上がるまで待つより、仕事に対して数値が溜まるポイント制や経験値制を導入したほうが他の作業に対しても広く適用できるので都合がいいんじゃないでしょうか。 しかし成果に対する報酬という形式の場合、対価として何かが必要になります。 気付いた問題点挙げてみます。 ・リアルでグッズがもらえる。 →「もらってもしかたがないんだがのぅ」な人が必ず出るのでたくさん種類を用意する必要がある。 お金もかかる。 ・階級がもらえる。 →どうやって他の人に見せるのかが問題。階級は自分以外の人に見せるためにあるので、見せないと意味が無い。 また、ブログで自称少尉と名乗っても信憑性無いですし、大佐になったと自慢してみたら「どんだけ違法ファイルかかえこんでたんだよ」とたたかれたりしないかと…。 そこで考えてみました。 ポイントによるランキング方式です。(アーケードゲーム方式) ユーザーが獲得した数値(ポイントや経験値・レベル、階級)をランキングとして公開するんです。 こういうのは上位ランカーが固定されがちなので期間を選択して表示できたり、作業内容別で表示できたりするとよいかと。 Jコミ史上に刻まれる方が嬉しいかも。 そうですねそう思います。自分の行動の有意味さが実感できていいと思います。 でも本当に一番やる気につながるのはJコミの外で成果がほめられる(話題や評判になったりする)こと、なんですよね。この場合は自分の名前が出ても出なくてもかんけいないです。 また長くなってしまった…すみません。うまくまとまらなくって。 フェローじゃないのにいつもたくさん書いてしまって申し訳ないです。 アメムラ[修正][削除][Fメール]ID bnwvxe11/04/13 23 24 13 APPEND 12 外発的動機づけ、内発的動機づけという言葉、初めてききました。 ためになります。 「内発的動機づけ」の維持という面から考えると、Jコミという場自体に 魅力があることと、その場に参加している感じを演出することが いいかなぁと思いました。 ■ 機能追加の優先順位づけにユーザーの意見を反映させる 「はてな」というポータルサイトに、システムへの追加機能の優先順位を、 ユーザーの投票によって上下するような仕組みがあるのですが、 こういう仕組みを導入するのはどうでしょうか。 Jコミとしては、将来的にこういう機能を追加予定・追加可能です! っていうリストを公開して、優先度の上下の投票を募り、 アップロード回数、公開件数をベースに投票できる回数を増やしたり する感じです。 そうすることによってたとえアップロードした作品が公開されなくても、 Jコミへの参加している感が、増えていって、「内発的動機づけ」が維持されやすいかなと思いました。 ■ アップしたファイルの行く末を通知する >アップした漫画の現状が確認ができると良いのではないでしょうか。 >・審査中、NGでした、交渉中、アップ作業中、公開されました!、PDFになりそう、などの進行状況。 これが実現されたら、とてもいいと思います。 昨日、自炊したものをアップしてみたのです。 その際、Jコミ推奨のファイルにするために、画質を落としたり、 見開きを2ページに分ける作業したりしました。 公開されない可能性のほうが高いかとは最初から思っていますが、 「もしこの加工をうまくやれば、公開されていたのかなぁ」とか、 「スキャンをもう少し丁寧にやればよかったかなぁ」とか、 すこしモヤモヤがのこりそうです。 公開されないパターンとしては、 1.ファイルの品質がJコミ基準に達しなかった、 2.著作権者による公開のNG 3.著作権者による画質へのNG、 4.出版社等との調整でのNG いろいろあると思います。2~4のどれかということを教えることは、 「ホワイトリスト」の公開に近そうなのでできないかもしれないですが、 「1」なのか、それ以外なのかがわかれば、 次のアップロードへのモチベーションが生まれてくるかもなぁと 思ったりしました。 Gawein[修正][削除][Fメール]ID urgac11/04/13 23 52 12 APPEND 13 ランキング制、同じ様な事考えていました。 ちょっと手間がかかるかもしれませんがアカウント取得制にしてUPする際はアカウントにログインしてから行って貰う。 過去のUP歴 採用歴(どの作品が採用されたか) 採用歴(ポイント制にするのもあり)に基づいたランキング UPした作品が採用されたが品質面が理由で採用されなかった場合も少しポイント入る様にしてランキングに反映するとか… KenAkamatsu[修正][削除][Fメール][URL]ID hdtdq11/04/14 00 29 14 APPEND 14 すげえ良いアイデアが多い。 もう少し進めてもらえますか。 ALL でも、声優さん関連は、すぐにはちょっと無理。(^^;) トランキ[修正][削除][Fメール][URL]ID qxlqtx11/04/14 12 20 55 APPEND 15 いろいろな実装案が登場していますが、 まずはいわゆる「マイページ」を設置しないと身動きは取れない感じかな? 今現在アップロードにはログインが必要です。 (Gaweinさん、今はそのような実装になっているみたいです) トップページを変化させてアップロード機能等を実装していますが、 マイページを作るのがとりあえずは必要なんじゃないかな、と。 マイページに実装されれば良いのではないかと思われるのが、 ・閲覧(及びPDFのダウンロード)履歴 ・お気に入り ・アップロード履歴 ・台詞や翻訳などの編集・打ち込み履歴 ・経験値 ・ポイント ・設定、登録内容の変更などなど それと、ある程度アップロードを繰り返したいわゆる「常連さん」には、 自己紹介なんかのページを準備しても良いのかもしれません。 閲覧履歴、これは純粋に利用者の利便性向上につながるかと思います。 あれ、この間読んだのはなんだっけ…? と登録される書籍の数が増えれば増えるほど、なっていくかと思われます。 クッキーを活用してのものでも、実装されるだけでだいぶ違うのではないかと。 (Jコミのサーバーに保存してしまうと負荷が大きくなるかもなので) しかし、モバイル端末からの閲覧も視野に入っていると言うことは、 複数端末からの閲覧履歴も統一管理できた方が、ユーザーとしてみれば便利か。 その流れで、お気に入り(ニコ動のマイリストに相当するような物)があればいいのかなと。 アップロード履歴のページからは、えめすさんがおっしゃるアップした漫画の進行状況や、 DL数閲覧数など、(えめすさんがおっしゃっている以上のアイディアは出てこないんですが) が見られると良いのかな、と。 経験値とポイントは完全に別物にして、経験値は累積していく物、 (赤松先生の「階級」と同じような物) ポイントはそれを使用して何らかの見返りが得られる物、ということです。 経験値は実際にアップロードした作品が公開されなくても、一定の率は加算された方が良いかも。 逆にポイントはアップロード作品が公開されたときだけ付与しても良いのかもですね。 それからこのマイページの内容は、どこまで外部から閲覧できるようにするか、 も結構大きなポイントだなぁ、と思うのですが、 アメムラさんがおっしゃっているようにIDで紐付けして作品を検索できたりすると良いですよね。 アップロード履歴、経験値あたりは公開の「ユーザーページ」的な物を準備しても良いのかな、と。 ただ、どこまで公開するか、はユーザー自ら設定できると良いですね。 (それもマイページからいけるようにする) 作品を公開する、という面において、Jコミのモデルは非常にニコニコ動画に類似しているとは思うのですが、 その一方で大きな違いは「公開されているのはアップロード者の作品ではない」と言うこと。 この一点が、幻さんのおっしゃる「内発的動機づけ」を難しくしていると思います。 自分の作品であれば、PVが伸びれば嬉しいですが、 「結局は他人の制作物」という点は、どうしてもある程度ネックになってくるのかな、と。 あとは「外発的動機づけ」としてのポイント制に関して。 ある程度「見返り」はあって良いと思うのですが、 絶対にやってはならないと思うのが、ネットゲームの「課金ガチャ」のように、 ユーザーが「ポイントを巻き上げられている」と感じる制度。 ポイントを動機としてアップしてくれる人もいると思うのですが、 こういう人は逆に非常に醒めやすい性質の人だと思うのです。 ある程度「ユーザーフレンドリー」といいますか、 むしろ親切な仕様にしていた方が良いのかな、と思います。 もう一つ、必ずしもポイント制でゲットできるのは 「物」の見返りである必要はないのではないか、と思うのです。 例えばユーザーページに表示できる勲章の類(言い方は変ですが)であったり、 オフへの招待だったりとか。 「ポイントショップ」みたいなところで選べれば面白いのかもしれません。 改めて思うのは幻さんのおっしゃる外発的動機づけと内発的動機づけの難しさですね。 日本語の打ち込みにしても、ポイント目当ての粗製濫造になっては仕方がないわけですし、 「できる限りお礼はさせて貰うけど、(非営利なので)そこまで大層なことは…」 的なスタンスの方が、むしろ「支えていこう」、なんて気持ちになれるのかな、とか。 とりとめもない文章ですが、とりあえず「マイページ」を用意すれば 何を実装するにしろ楽になるんじゃないかな、と。 むしろ何かこれ以上の実装には不可欠なのではないかな、と思います。 適当に語っちゃいましたが、「『マイページ』の仕様を議論するスレ」とかどうでしょう^^:: えめす[修正][削除][Fメール]ID hiclco11/04/14 21 55 50 APPEND 16 メリットの話だけしてしまったのでデメリットの話もしておきます。 経験値とポイントは完全に別物にして、経験値は累積していく物、 経験値:減らない。ある程度以上溜まると行動制限が解除されるケースが多い。貯めることに意味があります。 ポイント:使うと減ります。対価との交換に使用できます。使うことに意味があります。 これらはうまく使えばやる気につながっていくのですが、もちろんデメリットもあります。 お察しの通り、点数目当てでゴミzipをアップしたりいい加減なセリフばかり入力したり。またそれらの行為をツールで自動化したり。といった悪質な点数稼ぎです。 うまく使うためには配分・バランスが大事なようです。例えば、悪質な行為のほうが効率が悪かったりリスクが高ければ、そういった行為は減らせるわけです。 ではどう配分すればいいのか…これが問題。 ここから先は豊富な経験と計算ノウハウを持っているはずなゲーム屋さん(=ゲームデザイナー)に相談するのがいいかも。できれば数学に強めの。 あるいは、実際に実施してみて調整していくしかないのかなと思います。 とゆーことで導入は慎重に。 作品を公開する、という面において、Jコミのモデルは非常にニコニコ動画に類似しているとは思うのですが、 気付いた違いをあげてみます。 ・レスポンスの遅さ。Jコミではアップしてから公開されるまで時間がかかります。 ・息の長さ。絶版書籍は公開時点ですでに古いコンテンツなので長い期間にわたってたのしまれると思います。しかしそれでいて瞬発力もあるんじゃないかと。 ・ニコ動ではうp主が牽引して作り上げるのに対して、Jコミでは参加者全員で作り上げていく側面があるように思います。(とはいえJコミスタッフと作者の比重が一番大きいですが) あそこの仕組みは参考にはできても丸写しはむずかしそうですね。 ・「UP&合法化成功」の数が増えると、UP主の階級が上がっていく。 そうだ忘れるところでした。対価を思いついたんでした。 「しおり」の数を増やせるというのはどうでしょう。 お金がかからなくて実用的でお手軽ではないかと。お気に入りではなにかと不便なこともあるでしょうし。 あでも多数の合法化成功zipの対価としては小さすぎかな…。 幻[修正][削除][Fメール]ID jeartgr11/04/15 01 53 18 APPEND 17 幻です。 全体的にUP主の成果が可視化されることを前提にした提案が多いようなので、私は逆のアプローチを提案したいと思います。 つまり、『ポイント、階級、ランキング』などはUP主からは見ることができず、Jコミ事務局だけが確認できるシステムです。 1.ユーザのマイページを用意する。ただしそこにはポイントやランクなどは表示されない。過去にUPして浄化された作品のリストはあってもよい。 2.Jコミ事務局は『ファイルのアップロード』、『セリフの活字化』など、ユーザのJコミへの貢献をポイント化して管理する。このポイントはユーザからは見えない。 3.規定のポイントがたまったら、赤松先生やJコミから感謝のメール、記念品、フェローの招待状などを贈る。規定のポイントに達したユーザには定期的に年賀状や暑中見舞いをおくるのもよいかもしれない(郵便代がかかるのでメールで)。 前の書き込みでも注意しましたが、内発的動機で行動したものの、途中から外発的動機にとってかわられると、モチベーションの維持に悪影響が発生する危険があると思います。 ポイントなどを不可視にすることで、Jコミからの『記念品を期待して』行動する外発的動機を抑止し、『思いもよらず記念品がもらた』、『Jコミは貢献者をきちんと把握している』ということを実感することで、内発的動機をより強固にできる可能性があるかと思います。 すいません。今日は疲れていてうまく説明できていないかもしれませんが、要するに、『ユーザの内発的動機を前提としつつ、外発的動機付けをカンフル剤的に加味するさじ加減の方策の一つとして、貢献度をユーザから不可視にすることで、突発的イベントを演出し、ユーザの内発的動機をより強固にしてはどうか』という提案です。 T-A[修正][削除][Fメール]ID kknys11/04/15 07 59 24 APPEND 18 幻さんの「『ポイント、階級、ランキング』などはUP主からは見ることができず、Jコミ事務局だけが確認できるシステム」は良い考えだと想います。 不可視を前提としつつ、 階級、ランキングの上位、特定の情報だけ開示するなどことでうまく調節・コントロールしていく感じがいいんじゃないですかねぇ。 といっても、明け透けでカッチリしたものが好きな人も多いでしょうから、最終的にどちらが良いかはコンセプトによると思います。 Michinori Goto(MITI)[修正][削除][Fメール][URL]ID thkras11/04/15 10 15 25 APPEND 19 幻さん すべてをオープン…とまでは正直思ってはないのですが、せっかくフラグデータがあるのにそれのデータで「遊べない」のは、面白くないなというのが私の正直な気持ちです。 で、最初に浮かんだのが「バーコードバトラーのようなもの」だったのですが、バーコードバトラーがなんなのかから説明しなきゃいけない気がしたのと、Jコミはゲーム屋さんじゃないこと、あと、あんまり「UP主のモチベーション」は関係ないな…と思ったので。 ただ、このスレをだーっと読んでみて、外発的要因と考えるなら、その手の「ゲーム」も有効なのではないか…と思うのですが。 元になるデータは、一定の重みを付けて「見た目ではどっちが貢献度が高いのか」わからないカタチにして渡したら、その辺を意識せずに遊べるのではないかと。 実現の可能性としては、ものすごく低いと思いますけど。 もちろん、それは他の「貢献者へのおまけ」があって、それプラスの要素であったら面白いんじゃないかなという提案です。 幻[修正][削除][Fメール]ID jeartgr11/04/15 15 18 05 APPEND 20 Michinori Goto(MITI)さん 幻です。コメントありがとうございます。 私もせっかく蓄積があるデータを活用しないのはもったいないと思います。 貢献をユーザ自身が確認できるための可視的なポイントやランキング、突発的なイベントを発生させるための不可視のポイントを用意することができれば、面白いかもしれないですね。 尤も、何を基準にポイントの可視不可視を決定するかとか、ポイントの管理が面倒かもしれませんが。 ここに投稿されているアイデアを整理分類すれば相当いいアイデアが出てきそうですね。 PKR86[修正][削除][Fメール]ID gmbpl11/04/16 10 49 56 APPEND 21 利用者を犯罪者もどきとして扱う演出を大々的に打つことで注目を集める方を優先したのですから(各媒体の取り上げ方などを見ていると、実際その作戦はうまくいっていると思います)、その状態でUP主のモチベーションをあげようとしても、なかなか難しいのではないかと思います。 (貢献度ランキングなどをつくっても、わたしはこんなにP2Pを利用してました、と自白しているかのように思われてしまうのですから。) そこで、「あの名作を他の人にも!」というキャンペーンを時機を見て別に打ってみることを提案します。 具体的には、見たまんまですけど、各作家のファンに「絶版になっているあの名作を他の人にも読んでもらいたい」という動機からUPしてもらう、というもので、狙いは、UP主=P2P利用者という構図を壊すことです。 また、利用者の自己責任を前面に押し出す必要がありますが、「P2Pからの名作救出大作戦」を展開するのも面白いかも知れません。 「P2Pを使っていてごめんなさい」というのではなく、Jコミで真っ当に流通させるために、危険を冒して(ウィルスにかかる危険もありますし、ISPから帯域制限をかけられる恐れもありますし、別のファイルの中継サーバになってしまって著作権者から警告がくるかも知れません←警告がきたところでこの目的での利用なら適法だとわたしは思いますけど)P2Pネットワークから名作を拾ってこよう、というものです。 狙いは、UP主=Jコミで真っ当な流通をさせるためにP2Pを使った人、という構図を追加することです。 このようにして、UP主=P2P利用者という構図を壊せれば、貢献度ランキングなども意味をもってくると思います。 さらに、「Jコミが黙っていれば法的問題にならない」という説明は、誤解を与えやすいので(悪いことをしているのが前提で、Jコミに弱みを握られるかのような印象を与えます)、FAQなどできちんと説明をされた方がよいように思います。 その上で、以前、別のスレでも書きましたが、アップロードの仕組みに著作権侵害の意思がないことを後に証明ができるプロセスを組み込むなどして、安心して投稿できる環境を作ることが必要だと思います。 KenAkamatsu[修正][削除][Fメール][URL]ID hdtdq11/04/17 23 48 11 APPEND 22 皆さんのアイデアを、コピペして保存しました。 おいおい実現したいと思っていますが、ちょっと私がオーバーワーク気味なので、 優先順位は結構低くなってしまいます。m(_ _)m スミマセン。 [この発言にレスを付ける] [Jコミ・フェロー会議室]
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バレーボールサイズのれいむとまりさの両親。 子ゆっくりになりかけの、ごく標準の鶏卵と同じぐらいのサイズの赤まりさと赤れいむ が一匹ずつ。 計四匹のゆっくり一家が透明の箱に閉じ込められている。 箱は、とある民家の部屋の机上に置いてある。 「……」 そこへ一人の男が現れた。 「ゆひっ!」 と、ゆっくりたちは一斉に恐怖にまみれた声をもらしたが、親まりさとれいむが意を決 して呼びかけた。 「にんげんさん、ごべんなさい、もう二度と来ません。おうぢにかえらぜでぐださい」 必死に、体を前屈させて、いわば土下座のような姿勢で、許しを乞い続ける。 「だから、お前らが勝ったら逃がしてやる。あまあまもやるよ」 男は、そう言うと箱の蓋を開け、生ゴミを放り込み、ちらりと一家を一瞥すると、その まま何も言わずに出て行ってしまった。 一家は、先日、お引越しをした。 子供が二匹産まれてそれが成長し、それまでのおうちが手狭になったためだ。広くてゆ っくりできるおうちを探そうと森から出てきてすぐに見つけたのが人間の家だ。 周囲を巡って調べると、入り口があった。そこから入り込んで、 「ここをまりさたちのおうちにするよ!」 「れいむたちのおうちだよ!」 と、おうち宣言した。返事が無いことで、このおうちが自分たちのものになったことを 確信した一家は、早速ゆっくりし始めた。 「あ? ゆっくりか……」 そこへ、男が帰ってきた。男は、ゴミを捨てに行っていたのである。 「そういえば、ドアちゃんと閉めなかったかな」 忌々しげに呟いた。それは自分の迂闊さを恥じてのことだったが、それはそれとしてゆ っくりどもである。幸い、まだそれほどに部屋が荒らされていないのにほっとした男は、 さっさと出て行けと一家に言った。 「なにいってるの! ここはまりさたちのおうちだよ!」 「そうだよ! おうちをとろうとするのはゲスだよ!」 「ゆぴぃぃぃ、げしゅはこわいのじぇぇぇ」 「ゆわあああん」 「だいじょーぶだよ! おとうさんとおかあさんがついちぇるのじぇ! それにまりしゃ だっちぇ!」 と、怖がる妹たちに言ったのは、一家の長女である子まりさだった。野球のボールぐら いの大きさである。この子は同時に生まれた姉妹を全て失っており、二匹の妹たちにこと のほか愛情を持っていた。 「はいはい、だろーね」 男は、部屋から出て行った。それを見て、おうちを諦めたのであろうと思った一家は中 断されたゆっくりを再開するが、男はすぐに戻ってきた。その手に透明の箱を持って。 ひょいひょいと手近にいた子供たちを箱に入れる。 「れいむのおちびちゃんになにするのぉぉぉぉ!」 「おうちをあきらめないなら、まりさがせいっさいするよ!」 男は、はいはい、と馬鹿にしたように頷くと、いきなり前に出て、ぷくぅと膨らんでい た親まりさを蹴り飛ばした。 「い、いだぁぁぁい!」 「な、なにずるのぉ! まりさがいたがってるよ!」 「制裁するとか言っといて蹴られたらそれかよ。相変わらず暢気な生き物だよな」 男はそう言うと、今度は親れいむを蹴飛ばした。 「ゆぎっ! ど、どぼじでごんなごとするのぉぉぉ!」 どうしてさっさと箱に入れずに蹴飛ばしたかといえば、それはこの一家に自分たちと人 間との力の差を教えるためだ。そのために、男は一発で済まさず、致命傷を与えぬように 注意しながら両親を何度も蹴り付けた。 「ゆ……ゆ゛、せいっ、さいするよぉ」 「ゆっぐりでぎないにんげんは……じねえ」 もうこれ以上やったらオレンジジュース等での治療が必要だというぐらいに痛めつけた が、親まりさも親れいむも、敵意に満ちた目でにらみつけるのを止めなかった。 「ほう、けっこう根性あるじゃねえか。……いや、物分りが壮絶に悪いだけか」 男がにやりと笑う。 透明の箱を所持していることから察しがつこうが、この男、ゆっくり虐待を趣味にする 者であるが、最近は仕事が忙しいのと、虐待自体に飽き気味だったこともあって御無沙汰 であった。 しかし、こうして住居に侵入し、痛めつけても屈しないゆっくりを前に、持ち前の虐待 心が燃え上がっていた。 「ここからだしぇぇぇ! おとうしゃんとおかあしゃんをいじめるゲスはまりしゃがせい っさいしゅるのじぇぇぇ!」 箱の中から子まりさの叫び声が聞こえてきた。 「ようし、出してやる。制裁してもらおうじゃねえか」 男は、子まりさを摘み上げて床に置いた。 子まりさは選ばれてしまったのだ。 「ゆゆっ! まりしゃの体当たりをくらうんだじぇ!」 勇敢に男の足へ向かって飛ぶ子まりさは、一家に人間との力の差を思い知らせるための 「教材」として選ばれてしまったのだ。 ぽいん、と子まりさがぶつかった反動で後ろに飛んだ。 「ゆっ、もういっぱつなのじぇ!」 すぐさま体勢を立て直して体当たりを食らわせる。 「ゆふん!」 五回ほど立て続けに体当たりをした後に、子まりさは勝ち誇った顔で上を見た。そこに は激痛に歪んだゲス人間の顔があるはずであった。 「ほい」 しかし、子まりさの視界にあったのはにやけた男の顔であり、次の瞬間に視界を覆った のは男の足の裏であった。 「ゆぎゅ! ちゅぶれるぅ!」 思い切り踏まれて子まりさは潰れかかる。 「おし」 男は足の裏の感触で、子まりさが潰れる寸前に足を上げた。 「ゆ゛……ぎゅ……」 子まりさは少し餡子を吐いていた。目からこぼれる涙にうっすらと色がついている。血 涙ならぬ餡涙だ。 「おちびぢゃあああん!」 「やべでえ、ゆっぐりでぎないぃぃぃ!」 「おねえじゃんが、ちんじゃうよぉぉぉ!」 「ぎょわいよおおお、もうおうぢがえろうよぉぉぉ!」 ゆっくり一家は泣き叫ぶ。 「おうち? ここがお前らのおうちじゃなかったのか?」 男は言いつつ、赤ゆっくりの入った透明の箱に、両親も入れた。これで、子まりさ以外 は全て箱の中だ。 「さてと、時間がねえな」 男は時計を見つつ言った。仕事に行く時間が近付いている。 透明の箱を机の上に置き、その前に子まりさを置く。 机の引き出しを開けると、そこから剣山を取り出した。そこは、虐待に使う道具を入れ てある場所だった。 「これがいいな、動きも止められるし」 子まりさの底部を、剣山に押し付ける。 「ゆぎっ!」 子まりさが突如広範囲に生じた痛みに声を上げる。 「よっ!」 男が、ぐっ、と子まりさを掴んだ右手と、剣山を持った左手を胸の前で合わせて力を込 めた。 「ゆ゛っびぃぃぃ!」 底部にずぶりと剣山の針が刺さった。 「よし」 家族からよく見える位置にそれを置いて男は満足そうに頷いた。 子まりさのあんよに刺さった針は一本一本はそんなに太くないために、傷は小さく、さ らに刺さりっぱなしなので餡もほとんど流出しない。 これならば、激痛に苛まれながらも、夜までほうっておいても死にはしない。 「いぢゃいんだじぇぇぇぇ!」 子まりさは痛みに泣き叫ぶ、男はそれを尻目に着替えを済ませ朝食をとった。まだ今日 は食事をしていないらしく、それを見たゆっくり一家は涎を垂らしていた。 「まりさたちにも、ごはんちょうだいね!」 「そうだよ、一人だけむーしゃむーしゃしてずるいよ!」 「まりしゃもむーちゃむーちゃちたいのじぇ!」 「れいみゅだっちぇ!」 「あと、おちびちゃんをたすけてあげてね! 痛がってるよ!」 なんの効果も無い要求を大声で叫ぶ。力の差と、人間に逆らってはいけないことをまっ たく理解していないことを男に教えるだけの無駄な行為だ。 「おい、おねえさんとやら」 「ゆ゛ひぃぃぃ、ゆ?」 家を出る直前、男は子まりさに声をかけた。 「最初に言っておくけど、おれはお前を絶対に助けない。それどころか、仕事……まあ、 お前らにもわかりやすくいうとごはんを得るための狩りに行って帰ってきたら、いじめる だけいじめて殺してやろうと思っている」 「ゆ゛っっっ!」 「やめでね! そんなひどいごとじないでね!」 「そうだよ! おちびぢゃんがわいいでしょお! どぼじでそういうことするのぉ!」 「夜になるまでおれは仕事だ。ほれ、窓から外が見えるだろ。表が暗くなったらおれは帰 ってくる。そうしたら、お前は死ぬまで苦しい思いをして死ぬ。もうお前はゆっくりでき ない」 「ゆ゛びゃあああああ! やじゃああああ、まりじゃ、もっどゆっぐりしぢゃいのじぇえ えええ!」 ゆっくりにとっては、もう二度とゆっくりできない、という言葉は単純に殺すと言われ るよりも精神的にはダメージが大きい。 「たでゅけでえええ! おとうじゃん、おかあじゃん、たじゅげでええええ!」 「それだ!」 男が突然、子まりさを指差して大きな声を出した。 「おれは暗くなるまで仕事に行っていない。その間に、おとうさんとおかあさんに助けて もらえ」 「ゆ゛ゆ゛っ?」 「あいつらが、今お前を助けられないのは、そんなことしたらおれに蹴られるからだ。で も、おれがいなかったら、大丈夫だろ? な?」 と、男は両親に話を振った。 「ゆ、ゆゆゆっ! そ、そうだよ、ひどいことする人間さんがいないなら、大丈夫だよ!」 「ゆん! そうだね!」 「ゆっ、だいじょーぶらね!」 「おねえしゃん、だいじょーぶなんらね!」 男は、にやりと蔑みの笑みを漏らした。そこで、変に賢くて透明の箱に閉じ込められて いるのだから子まりさの救出は不可能だとか理解している連中ならばこの手は上手く行か なかったが、期待通りの馬鹿一家である。 「それじゃ、おれは行ってくるからな。おれが帰ってくるまでに助けてもらわないと、痛 くて苦しくてゆっくりできない思いをして死ぬことになるからな。でも、お前はおとうさ んとおかあさんに好かれてるし、大丈夫だよな! それじゃ、ゆっくり足掻いてね!」 「ゆ……いったね?」 「ゆゆっ……いったよ!」 男がドアを閉めてしばらく、ゆっくりたちは固唾を飲んでそのドアを見つめていたが、 男が戻って来ずに、本当に出かけてしまったようだと理解すると、ほっとしてゆっくりし た表情をした。 「ゆひぃ、はやぐ、だじゅげ、で……」 しかし、あんよの痛みで子まりさだけはゆっくりするというわけにはいかない。早速こ の痛みから救ってもらおうと両親に声をかける。 「ゆゆっ! それじゃゆっくりしないでおちびちゃんを助けるよ!」 「ゆん! まっててね、おちびちゃん!」 頼もしい両親の言葉に、子まりさは痛みに涙を流しながらも、安心した顔をした。 「ゆっ! ゆゆゆ!?」 「ゆっ! か、かべさんがあるよ! ゆっくりできないよ!」 「ゆゆゆ! ゆっ! いちゃいよぉ! まりしゃのたいあたりでもびくともしにゃいよ!」 「ゆん! ゆん! れ、れいみゅもらよ……」 「ゆーん、ゆーん、ゆーん……ゆぎぎぎぎ!」 「かべさんゆっくりこわれてね、邪魔しないでね!」 「ゆべっ! だ、だめだよ……かべさんどいてくれないよ……」 「まりさに、まかせてね! ゆべっ!」 そこで、ようやくこの透明の壁が自分たちではどうにもできぬと理解したゆっくりたち。 それでも一家の大黒柱の親まりさが何度も何度も体当たりをするが壁は微動だにしない。 このゆっくりを捕獲するために作られた透明の箱の強度は、ふらん種でも壊せないよう に設計されていて、いくらまりさ種の中で優れている個体でもとても歯が立つものではな い。さらに、初期の頃には中で何度も跳ねる度に少しずつ箱が移動して高いところに置い ておいた場合に落下してしまうという事例があったため、底の部分の重量を増してゆっく り程度の力では動かないようになっている。 「はやぐだじゅげでえええ! いぢゃいのじぇえええ!」 子まりさは、すぐにも助けてもらえると思っていたので、いつまでも家族が近付いても こないのに不安を覚えて泣き叫んだ。 「ご、ごべんね、おちびちゃん……かべさんがあって、そっちにいけないよ……」 「ゆぅぅぅ、まっててね! まりさが、このかべさんを!」 「ただいまー」 夜遅くになって男は帰ってきた。 「あれえ? まだ助けてないの?」 わざとらしく、透明の箱の中で疲労困憊している連中と、剣山の上でゆぐゆぐ泣いてい る子まりさに声をかける。 「おれが帰ってくるまでに助けないと、そいつ殺しちゃうよ、っておれ言ったよね? ね え、なんで助けなかったの?」 「ゆひぃ、ゆひぃ、だ、だって……」 「かべさんが邪魔して、おちびちゃんを助けにいげないよぉぉぉ!」 「ふぅーん、壁ねえ」 男は、持っていたビニール袋からペットボトルのオレンジジュースを取り出した。 「んぐんぐ、ふーっ、疲れてる時はこれだよな」 半分ぐらい飲んでから、子まりさに少しかけてやる。 「ゆ……ゆわわわわ、ゆっく、ち」 「おい、ちびまりさ。お前、助けてもらえなかったのか?」 「ゆ、ゆ、ゆ、か、かべさんのせいで、たじゅげでもらえな」 「ああ、そうなの。まあ、あんな壁を壊せない程度の愛情だったってことだな。お前…… 実はあいつらに嫌われてんじゃねえの?」 「そんなことないよ! へんなこといわないでね!」 「このかべをどかしてね! そうしたらすぐにおちびちゃんを助けられるよ!」 「んー、じゃ、もう一度チャンスをやろう」 男は、一度表に出ると、小さめの30センチ四方ぐらいの板と釘と金槌を持ってきた。 日中子まりさをどういじめてやろうかと考えていて、そういうものが物置にあったことを 思い出していたのだ。 板の上に、子まりさが刺さった剣山を乗せて、おもむろに帽子を取り上げた。 「ゆぴゃあああん! まりしゃのおぼうちかえすんだじぇえええ!」 「ほい」 子まりさの前に帽子が置かれる。 「ゆ゛っ……まり、じゃの、おぼ、うち……」 子まりさは舌を精一杯伸ばす。その舌先が帽子に触れたのを見て、男は帽子を子まりさ から遠ざかるようにずらした。 「ゆ゛うぅ!」 逃すまいと懸命に子まりさは舌を伸ばす。もう、限界まで伸びたであろうというところ で、男は帽子からは手を離し、その手に一本の釘を握った。 それを迷うことなく、子まりさの舌の先端に刺す。 「ゆ゛っ!」 舌の刺さった釘を板に突き立てて、もう片方の手で持っていた金槌で打ち込む。あっと いう間に、子まりさは舌をいっぱいに伸ばした状態で打ち付けられてしまった。 さらに、男は剣山を動かした。 「のーびのーび、さすがに限界かな」 ただでさえ伸びていた子まりさの舌は、これ以上無理に伸ばせば裂けてしまうという状 態になってしまった。 「いはぃぃぃぃ」 もう、まともに痛いと言うこともできなくなっている。 「さーてと、そんじゃ飯だ飯」 男はビニール袋から弁当を取り出す。ゆっくりたちに見せ付けるようにそれを食べる。 自分たちにも食べ物をよこせという要求はもちろん無視だ。 「んー、そんならこのちびには特別に少しやろうかな」 食事を終えた男は、子まりさの頭をぽむぽむと指でつつきながら言った。 「まりさだぢにもちょうだいね!」 「もうずっとむーしゃむーしゃじでないよ!」 「おねえしゃんばっかちずりゅい! まりしゃも!」 「れいみゅにもちょうだいね!」 男は醤油さしを手に取った。 伸びた子まりさの舌にそれを数滴垂らす。 「ゆ゛ぴ……ゆ゛っ!」 ゆっくりとっては毒にも等しい辛味に、子まりさは目をいっぱいに見開いて涙を流した。 吐き出そうにも舌を伸ばされた状態で舌も体も固定されているので不可能だ。少しでも痛 みを紛らわすために暴れようとしても、やはり体が剣山で固定されているので無理だ。 「ぎゃひゃい、ぎゃひゃぃぃぃぃぃ!」 どうやら辛い辛いと言っているらしい。 とめどなく涙が溢れ出す。釘が刺さった部分よりさらに先の、ほんの5ミリ程度の舌先 がうにうにと蠢いていた。そこぐらいしか動かせる場所がないのだ。 それを見て恐怖と悲しみに震える両親と妹は、二度と自分たちにもよこせとは言わなか った。 翌朝、男は子まりさの衰弱ぶりを見てオレンジジュースをかけた。 「じゃ、またおれは夜まで狩りに行って来るから、それまでにそいつ助けておくように… …今度こそ、本当に殺しちゃうよ」 「か、かべさんが邪魔でだずげられないよぉぉぉぉ!」 「このかべさんどかじでね! いじわるじないでね!」 「ゆぴゃあああん、おにゃかすいちゃよぉぉぉ」 「ちんじゃうよぉ、ゆぅ……ゆぅ……」 両親の訴えはどうでもよかったが、妹二匹のそれに男は足を止めてじっと二匹を観察し た。 「そろそろ限界か。餓死されちゃつまらん」 男は、冷蔵庫を物色していつ入れたのかも忘れてしまったような野菜を幾つか見つけ出 した。どうせ食わないで捨てるようなものだ。これ幸いとそれを少量、箱に入れていく。 「それじゃあな」 男が出て行くと、ゆっくりたちはまたじっとドアを見つめていた。 そして、男が戻ってこないようだと確信すると、一心不乱に野菜を食べ始めた。人間が 食べたら腹を壊しかねないがゆっくりにとってはご馳走だ。 「「むーしゃむーしゃ、し、しあわせー!」」 「「むーちゃむーちゃ、ち、ちあわちぇー!」」 久しぶりに食後の歓喜の声を上げてゆっくりする。 「ゆ゛ぴ……だ、ふげで……」 「ゆ゛っ!」 だが、そのしあわせーな気分も長くは続かない。子まりさがずっと苦しみ続けて助けて もらうのを待っているのだ。 「ゆゆっ! かべさん、どいてね!」 「まりさにまかせてね!」 「おとうしゃん、がんばりぇ!」 「おかあしゃん、がんばりぇ!」 はいはい餡子脳とでも言うべきか、昨日駄目だったのをすっかり忘れてしまったという わけでもないが、時間が経ったら、根拠もなく、今度こそはと思っているらしい両親たち は何度も何度も壁に体当たりした。 「ゆひぃ……ゆひぃ……」 「だ、だべだよ、やっぱりかべさんがどいでぐれないぃぃぃ」 で、昼頃にはようやく無理なのを再確認した。 「ただいまー」 そして、遂に男が帰ってきた。 「ゆ゛、れいぶ!」 「ま、まりざ!」 「ん?」 自分の顔を見た途端に親まりさとれいむが顔を見合わせるのを奇異に思った男が首を傾 げている間に、二匹はぐにっと体を前屈させて言った。 「ごべんなざい、まりざだちじゃおちびぢゃんをだずげられまぜん! にんげんざん、だ ずげでぐだざい!」 「ごべんなざい、れいぶたちをおうちにかえじでくだざい!」 「お、おねえじゃんをたじゅげでえ!」 「おうちにがえちちぇ!」 どうやら、ようやく自分たちの状況が「詰み」であることを悟り、男に許しを乞うこと にしたらしい。 「ああ、遅かったな。最初にそうしてくれてりゃな」 男は、ゆっくりたちが人間との力の差を理解したのに満足しつつも、そう言って笑った。 許すはずがない。 逃がすはずがない。 「お前らのおかげで、お前らを虐待する楽しさを思い出しちまったからなあ」 男の、自分たちをゴミ同然に思っている冷たい視線に射抜かれて、ゆっくりたちは身を 寄せ合って震え泣くばかりであった。 「やべひぇぇぇ!」 子まりさの舌の先端がうにうにしてるのを見た男は、ペンチを取り出して舌を打ち付け ている釘を抜いた。 「ゆ゛ひぃ、ゆ゛ひぃ」 助かったのか? 感じた瞬間、舌に激痛。男は釘を板からは抜いたものの、子まりさの 舌からは抜かずにそれを引っ張った。 「ゆ゛びぃぃぃぃ!」 男は姿勢を低くして、子まりさを横から水平に見て何かをはかっているようであった。 右手に釘を持ってそれを上下に調整しており、左手にはいつのまにか長い竹串があった。 「よし、ここだ」 男は、呟くと竹串の先端を、子まりさの舌の先端に刺し入れた。 「ゆ゛っっっ!?」 ずぶりと竹串が舌に侵入、やがてスムーズに入らなくなると、男は竹串を挟んだ人差し 指と親指をこすり合わせるようにして串を回転させて、さらにねじ込んだ。 そして、とうとう竹串は子まりさの舌を貫き、そのまま本体も抜けて、子まりさの背中 から突き出た。 舌を一杯に伸ばした状態でそこを竹串に貫通されてしまい、もはや先端をうにうにさせ ることすらできない。 「おい、痛いか。それなら舌を噛め」 「ゆひ?」 「舌噛んで死ねば楽になれるぞ」 「……ゆぅ、ゆぅ? ゆるひで……ゆるひで……」 しかし、人間ですら相当の覚悟を必要とする自決方法に、子ゆっくりが踏み切れるはず もない。 それに、これは男の罠でもあった。人間でも、舌を噛んだからといってそう簡単に死ぬ わけではない。ましてや無駄に生命力のあるゆっくりであるから、舌を噛んだ程度では中 枢餡に影響があるほどに餡は流出しないのですぐに死ぬことはない。 男は、子まりさが苦しみ、それを見て両親と妹が悲しむのをしばらく眺めていたが、や がて時計を見ると、 「はぁ……明日も仕事だ。ゆっくりできない」 と言って、部屋から出て行ってしまった。 「よし、もう一度だけチャンスをやろう。俺が帰るまでにこいつを助けたら逃がしてやる よ」 翌朝、男は仕事に行く前にまた言った。だが、もうこの透明の箱を突破して子まりさを 助けることなど不可能だと理解しきっている両親は、必死に謝り、許してくれるように懇 願した。 「まあ、がんばれー」 だが、男の返事はひたすら軽い。それらの態度からも、いよいよ男が自分たちの命など ゴミだと思っていることを突きつけられてゆっくりたちは絶望する。 「たっだいまー」 その日、夜遅くに男は上機嫌で帰ってきた。 「にんげんざん! もうゆるじでぐだざい!」 「おねがいじまず! おねがいじまず!」 「俺と勝負して勝ったら許してやるよ」 「「ゆ゛?」」 箱の中のゆっくりたちは、男の提案に警戒する。勝負と言っても、またハナっから自分 たちに勝ち目のないものではないかと疑ったのだ。 ちなみに子まりさはもう涙も枯れたのか、虚ろな目で竹串が貫通してぴんと伸びた自分 の舌を見ているだけで全く動かない。 「実は、お前らを全面的に駆除することになった」 「ゆ?」 「く、くじょ?」 「くじょってにゃあに?」 「にゃ、にゃんだかゆっくちできにゃいかんじらよ……」 「まあ、つまりはゆっくり……お前らの仲間をどんどんとっ捕まえて殺すんだ。人間とお 前らの戦争と言ってもいい」 男は、説明した。 ゆっくり害の拡大は既に社会問題になっていたが、このたび、とうとう国が大々的な駆 除を決定。ペットの飼いゆっくりや加工所などの商品となる産業ゆっくりや、野良でも愛 護団体の息がかかっているような半野良と言うべき存在を除く人間の管理下にない野良や 野生のゆっくりが対象になっていた。 「一週間で、ほぼ完了します」 と、このゆっくり殲滅作戦の担当者は事も無げに言ったそうだ。 「な、なにぞれえええええ!」 「ゆっぐりできないぃぃぃぃ!」 「ま、まりしゃたちも、くじょすりゅの?」 「ゆんやああああ、やじゃああああ、れいみゅ、ゆっくちちたいよぉぉぉ!」 「まあ、それでお前らが勝ったら、逃がしてやるよ。もう絶対に手は出さないし、それど ころか土産にあまあまをやるよ」 男の言う勝負とはそれであった。実のところ、仕事が忙しくて一週間ほど時間がとれそ うにない。その間、いちいち手を加えずとも放置することが虐待になるような方法をあれ これ考えていたのだが、そういえば大々的な駆除がもうすぐ始まると思い出し、それを利 用することにした。 もちろん、この「戦争」にゆっくりの勝ち目はないと男は確信している。 だが、囚われの一家は、その勝負を受けざるを得なかった。というか、受ける受けない を決められる立場にすらなかった。 しばらく、男は全く手を出さなくなった。 本当に仕事が追い込みで忙しくなり、家には寝に帰ってくるだけなのだ。だが、それで も寝る前に、ゆっくり駆除の様子を撮影した動画などを探してきて、それを一家に見せ付 けるぐらいのことはした。 「ゆ゛わあああああああ!」 「な゛、なにごれ……これ……ぜんぶ……う、うそだぁぁぁ! ゆっぐりでぎないよぉぉ ぉぉ!」 「ゆぴっ、……ゆ、ゆげえええ!」 「きょわいよぉ、きょわいよぉ、もうやじゃぁ……」 凄まじい数の同族が次々に右から左へと機械的に処理されていく映像、死体が山と積ま れた映像を見せられ、一家は恐怖した。 勝負に勝てば逃がしてもらえるどころかあまあまが貰える。 そう考えて、僅かの希望を抱いてゆっくりしないこともなかったのだが、それを見せら れて芥子粒ほどの希望すら打ち砕かれた。 あまり大きな数を認識できぬゆっくりたちにとって、積み上がったゆっくりたちはとに かくとてつもなくたくさん、だとしか思えず、もう自分たち以外の仲間は皆殺しにされて しまったのではないかと戦慄した。。 男が嬉々として、これなんかはまだごく一部で、もっとたくさんのゆっくりが同じ目に あっているのだと言うと赤ゆっくりの妹たちはともかく、成体の両親ゆっくりまでだらし なく失禁した。 そして、子まりさ――。 「ああ、お前にも見せてやるよ、ほれ」 映像を流しているノートパソコンが子まりさの位置からは見えにくいと気付いた男は、 子まりさを摘み上げて、移動させてやった。 「ゆ゛?」 最初、子まりさは何が何だか状況が飲み込めなかったようだった。延々と続く激痛に精 神が磨耗し、もはや家族や男の言葉などろくに聞こえていなかったようだ。 「ゆ゛ぅっ、ゆ、ゆ、ゆ、ゆ」 だが、とにかくそれが大量の仲間の死体なのだと気付くと、目を見開き枯れていた涙を 再び溢れさせた。 「……」 子まりさは、しばらくすると泣き止み、妙に落ち着いた表情になった。 「ゆ゛っっっ!」 口を大きく開けて、それを閉じる。 かちん、と上下の歯が打ち合わされる音。 とうとう、心底絶望しきった子まりさは、舌を噛んで死ぬ道を選んだのだ。 「い、いひゃああああ! ゆ゛びぃぁぁぁ!」 だが、そう簡単に死ねぬのは既に述べた通りである。さらには竹串が貫通しているため に、舌自体を噛み切っても切断面はくっついたままであった。 ここで、ゆっくりの中身が餡子であることが災いする。人間の血と比べて粘性な餡子は、 その状態ではあまり流れ出ないために、子まりさの苦しみは長引くことになった。 「お、おぢびぢゃん!」 「ど、どうじだの?」 「おねえじゃん、ゆっぐちちでえ!」 「もうやじゃ、もうやじゃ、もうやじゃああああ!」 突然痛がりだした子まりさに、家族は戸惑う。 それを見て、男は腹を抱えて笑っていた。 「あー、明日も仕事だ」 ひぃひぃと笑っていた男は、目尻の涙を指先で拭うと、晴れ晴れとした顔で部屋を出て 行った。 翌日の夜、男が帰ってくると、子まりさは死んでいた。 一家はゆんゆんと泣くばかり。 その悲しみに打ちひしがれる一家に、男はまた新たな映像を見せる。 人間とゆっくりの戦争の映像。 ただただひたすら殺されていくゆっくりたちの断末魔、死体の山。 翌日の一家の餌は、子まりさの死体だった。 男が竹串を掴んで無造作に箱に投げ入れて、 「今日はそれ食っとけ」 と言って、遅刻遅刻と呟きながら慌しく出て行ってしまった。 「おぢびぢゃああああん! ぺーろぺーろしてあげるがらね!」 「ぺーろぺーろ! ぺーろぺーろ! 目をあげでえ! ぺーろぺーろ!」 「おねえじゃん、しんじゃやじゃよぉ、まりしゃもぺーりょぺーりょすりゅよ!」 「やじゃよぉ……れいみゅ、もうやじゃ……やじゃぁ……」 既に死んでいるのを認めたくない両親と妹まりさは、必死に子まりさを舐めて治療しよ うとする。妹れいむは、既に精神が崩壊しかかっているようだ。 その日の夜は、特に男は疲れた表情で帰ってきた。シャワーを浴びると、ゆっくり一家 には構わずに寝ようとする。 それを呼び止めて、食べ物を要求するゆっくりたちだが、男は子まりさの死体がそのま まになっているのを見ると、 「それ食っとけって言ったろ。それ食わないうちは他の食い物はやんねえよ」 と言って、さっさと部屋を出て行ってしまった。 「むーちゃむーちゃ、ちあわちぇぇぇ!」 翌朝、そんな幸せいっぱいの声に、両親と妹まりさは目を覚ました。 「「「ゆ?」」」 声は、妹れいむのものだ。すっかり弱っていた妹れいむのゆっくりした声に、一瞬とて もゆっくりしているね、と歓喜の声をあげそうになった両親は、妹れいむが何をしている のかを見て絶句する。 今、この箱の中にはむーしゃむーしゃできるものなど、一つしかないのだ。 「な、なにじでるのぉぉぉぉ!」 「やべでえええ! おぢびぢゃん、やべでえええ!」 「れ、れいみゅぅぅぅ! おねえじゃんをむーちゃむーちゃしちゃだめらよぉぉぉ!」 「むーちゃむーちゃ、むーちゃむーちゃ」 家族の制止など聞く耳持たずに、妹れいむは一心不乱に姉の死体を食い漁る。 「ちあわちぇぇぇぇ!」 何日かぶりのしあわせーな声をあげる。 やがて、妹まりさの喉がごくりと鳴った。 両親の喉が同じ音を立てるのにも時間はかからなかった。 そして、死んだ子まりさの分まで生きてゆっくりしよう、そのためにも……と理屈をつ けて、子の、姉の亡骸を喰らうのに、時間はかからなかった。 男はその後ろくに一家に構わなかった。帰ってくると、シャワーを浴びてベッドに直行 である。 そしてある日、苦虫を噛み潰したという表現がぴったりの表情で、男は帰ってきた。手 にはビニール袋を持っている。 既に懇願も哀願も無意味であることを悟った一家は、何も言わない。 「おい……」 男は、そんな一家に声をかける。びくりと震えた一家に、嫌で嫌でたまらないという顔 で搾り出すように言った。 「……お前らの勝ちだ」 はじめ、何を言われているのかわからなかった一家に、男は苛立った様子で説明した。 人間は、ゆっくりの大々的な駆除の終了を宣言した。 目的を達成したからではない。 いくら殺しても湧いてくるゆっくり、当初の予定期間を過ぎてもなお絶滅とは程遠いそ の繁殖力に、それを殺し続けることに要するコストを計算した結果の撤退であった。 つまり、ゆっくりは勝ったのだ。 「ゆ゛わああああああああ!」 「か、かっだ。まりさだぢが勝ったんだよ!」 「ゆわあああい、ゆっくりかっちゃよ!」 「ゆ? ゆ? おうち、おうちに、かえれりゅの?」 喜ぶ一家をさらに苦々しげに眺めていた男は、ええい、と一声叫ぶと、箱の蓋を開けて 一家を出してやった。 さらに、ビニール袋に入っていた大量の菓子を投げつけるようにくれてやった。 「ゆっ! それじゃおうちにかえろうね!」 「おうちであまあまをむーしゃむーしゃしようね!」 「ゆわぁーい、ゆっくちできりゅよ!」 「ゆっゆっ! ゆっくちぃ!」 意気揚々と戦利品を持って家を出て行く一家を、舌打ちして見送った男は、冷蔵庫から ビールを取り出して飲み始めた。 今日は仕事が一段落してその後始末のためだけの出勤なので仕事は午前中で終わり、明 日から三日ほど有給休暇をとっているので、本当ならじっくりとゆっくり一家を虐待する 予定であった。 しかし、そのめでたいはずの日に飛び込んできたのが人間の敗北のニュースだ。 奴らにくれてやるお菓子を買って帰宅した。 まったく最高から最悪の気分へと、この落差は辛すぎた。 祝い酒が自棄酒になってしまい、男は沈んだ表情で酒盃を重ねる。 ゆっくりのことを侮りきっていた男は、人間が本気になってもゆっくりを駆除しきれな かったことにショックを受けていた。種として、男が思っていたよりもゆっくりは弱くは なかった。 なんだか、自分があの一家に本当に負けた気がした。錯覚といえば錯覚なのだが、そう 思ってしまった以上、約束通りに甘い菓子を持たせて帰すべきだと思ったのだ。 だが、しばらくすると段々と後悔してきた。人間に勝ったと大はしゃぎしていた連中の ゆっくりした顔を思い出す度にむかむかしてくる。 「よし、明日は……」 この憂さ晴らしには、ゆっくり狩りしかない。 「ゆっゆっゆ~っ、ゆっくりのひ~」 「すっきりのひ~」 「ゆっくちのひ~」 「すっきちのひ~」 おうちに帰還したゆっくり一家は、早速お菓子をむーしゃむーしゃしておうたを歌って いた。 「まりしゃたちはにんげんさんにかったんだじぇ!」 妹まりさは、だじぇ言葉で誇らしげに言った。 「ゆん、そうだね、まりさたちは勝ったんだよ」 「ゆゆぅ、ゆっくりできるね」 「ゆっくち! ゆっくち!」 で、喉元過ぎればなんとやら、一家はすっかり人間に勝利したことでこれで未来のゆっ くりが約束されたと思い込んでいた。 これは、あの男が意識せずに施した一家への虐待であるとも言えた。 男が、人間とゆっくりの戦争だの、お前らの勝ちだのと言うから、ゆっくりたちはそん な勘違いをしてしまった。 決して、人間はゆっくりに降参したわけではないのに、いや、むしろ全力を挙げて駆除 しきれなかったからこそ、やはり放っておいたら奴らは増える一方だという確信を抱かせ ているというのに、自分たちは人間に勝ったのだというつもりのゆっくりたちがどんな運 命を辿るかは明らかなことであった。 「まりしゃたちは、にんげんさんにかったんだじぇ!」 「ゆぅ……しんじられないよ、にんげんさんは強いよ」 翌日、妹まりさは、早速出会ったれいむに、自慢していた。しかし、ここ数日、仲間を 次々に殺されたれいむには、とても信じられる話ではない。 「ほんとうなんだじぇ! にんげんさんがはっきりいったんだじぇ! まりしゃたちの勝 ちだ、っちぇ!」 妹まりさがどんなに言っても、やはりれいむは信じなかった。 「おっ、ゆっくりがいるぜ」 そこへ、十二、三歳ぐらいの少年が三人通りかかって言った。 「ゆひぃぃぃぃぃ! に、にんげんざんだぁぁぁぁ!」 れいむは、それと気付くと悲鳴を上げて必死にぽよんぽよんと逃げ出した。しーしーを 垂れ流しながら逃げるれいむを指差して少年たちが笑う。 「どーする? 追っかける?」 「いや、いーや、もう飽きた」 「そうだな」 少年たちは、既に相当な数のゆっくりをいたぶり殺していた。あの駆除作戦後、人間た ちのゆっくりへの見方がやや変わった。それまでは殺すまではしなかった者でも、息の根 を止めるようになった。放っておいてはゆっくりが増えすぎてしまうという危機感が多く の人間たちに生じたためだ。 少年たちはそれに乗ってゆっくりを殺し始め、いつしかあの手この手でゆっくりを痛め つけて殺すのにハマってしまった。それでもさすがにやりすぎて、最近では飽きが来てい た。 「ん? あれ?」 一人が、言うと、他の二人はその視線の先を追って、そこにぷくぅと膨らんでいる小さ なまりさを発見した。 「あれ? あいつ逃げないのか?」 「怖くて体動かないんじゃない?」 「ちっちぇな、まだ生まれたばっかりかな」 「でも、怖がってるわりにはぷくぅってやってるぜ。あれ、ゆっくりの威嚇だろ?」 「……あれ、見てるとイライラしてくんだよな」 「よし、潰しとこうぜ」 一人が妹まりさに近付いていく。あれこれやる気にはなれないので踏み潰して一発で殺 す気だ。 「まりしゃはにんげんさんに勝ったんだじぇ! つよいんだじぇ!」 「んん?」 「なに言ってんだこの馬鹿」 「お前なんかが人間に勝てるわけないだろ」 こんな小さなまりさよりもずっと大きいゆっくりを何匹もなぶり殺した少年たちには、 ただの妄言としか思えない。 「勝ったんだじぇ! にんげんさんがじぶんで言ったんだじぇ! まりしゃたちの勝ちだ っちぇ!」 しかし、なにしろ人間自身がはっきりと敗北を認めたのだ。妹まりさの中ではその「事 実」は揺るぎようが無い。 「よーし、じゃ、おれと勝負だ」 一人がしゃがんで右手を妹まりさに伸ばす。 「ゆっ! ぜったいにまりしゃ勝つのじぇ! まりしゃが勝ったらあまあま、ゆび!」 まりさが言い切る前に、少年は指でまりさを弾いた。 「ゆ゛ひぃぃぃぃ、い、いぢゃいのじぇぇぇぇ!」 額が凹んだまりさは声を限りに泣き叫ぶ。 「そんなんでどうやって人間に勝つんだよ」 「なにをどうやって勘違いしたんだろうな」 「あー、あれじゃね? ゆっくり殺せない人っているらしいじゃん。それが絡まれてさ、 あーはいはい、おれの負け、お前らの勝ちだよ、って感じで」 「おー、ありそうだな、それ」 少年たちは、まりさのことはほったらかして、なんでこの脆弱極まりない生き物が人間 様より自分は強いのだと勘違いしたのかと考察し始めた。 「ゆひぃ、ゆひぃ……ゆっ、ゆっ、ゆわあーん!」 まりさは痛みと悔しさに泣いていた。 今の少年の攻撃は、凄まじい威力であり、一発でとても勝てないと思い知らされるに十 分であった。おかしい、まりしゃはにんげんさんに勝ったのに、強いのに、なぜ? 「にゃんなんだ、じぇ……どぼちて……」 「なんでもなにも当たり前だろーが」 「人間に勝てるだなんて、ばっかじゃねえの」 「よし、そんじゃ潰すぞ」 少年が足を上げる。その靴の底を見ながら、まりさは死の恐怖を身近に感じてびくりと 震えた。 「お、おとうしゃぁーん、おがあしゃぁーん! たぢゅげちぇぇぇ!」 迫り来る死になす術も無い赤ちゃんのまりさにできることは、両親の助けを求めること だけであった。 「ん? 親か」 足を上げていた少年がそれを下ろす。 「まあ、こんなちっちゃいのが一匹で遠出しないだろうから、すぐ近くに家族がいるんだ ろうな」 「おい、お前のおとうさんとおかあさんは強いのか?」 「ゆ゛っ……つ、つよいよ! に、にんげんさんにだって勝ったんだよ!」 「へえー、じゃ呼べよ」 「ゆゆ?」 「その強いおとうさんとおかあさん呼べよ、そいつらとも勝負してやる」 「ゆ゛……ゆっへっへ、ふ、ふたりはとても強いんだじぇ」 助かる。 まりさの中で急速に希望が膨れ上がる。 確かに、自分はこの人間たちに勝てなかった。でも、おとうさんとおかあさんならば勝 てる。考えてみれば、この前の人間さんに勝った時は家族が一緒にいた。さすがに小さな まりさだけでは人間には勝てないようだが、二人ならば……。 「おどうじゃあああん! おがあじゃあああん! だーぢゅーげーぢええええ!」 大きな声で叫ぶまりさ。しばらくそうやって叫んでいると、繁みの中から声が聞こえて きた。 「ゆっ! おちびちゃんの声だよ!」 「ゆん! ……こっちだよ!」 ガサガサと繁みが音を立てて、丸いのが二つ姿を見せる。言うまでもないが、両親のま りさとれいむだ。 「おちびちゃん、一人でおうちから離れちゃ駄目だよ」 「そうだよ、ゆっくりできな……ゆっ、に、にんげんさん」 「ゆぴゃあああん、このにんげんさんたちがいじめるのじぇぇぇ! やっちゅけてほしい のじぇぇぇ!」 「ゆゆゆゆっ! れいむのおちびちゃんをいじめないでね!」 「そんなわるい人間さんは、まりさたちがせいっさいするよ!」 「よし、じゃ勝負だ」 少年が一人前に出る。他の二人は動かない。 「れいむたちは、人間さんに勝ったことがあるんだよ! 強いんだよ! ぷくぅぅぅ!」 「そうだよ! あやまるならいまのうちだよ! ぷくぅぅぅ!」 「うわー、こえー」 完全棒読みで少年が言い、他の二人は笑う。 「こわいんならあやまってね! 今のうちだよ!」 「そうだよ! それに、勝負に負けたらあまあまちょうだいね! たくさんでいいよ!」 「ひいいー、こわいよー、人間に勝ったゆっくりはやっぱり迫力が違うよー」 「ぷぷ、そうだな、他の連中とは一味違うよな」 「くくく、おい、最初から全力で行けよ、でないとやられちゃうぞ」 ぷくぅぅぅと膨れた親まりさと親れいむは、少年が自分たちを恐れながらも退くつもり が無いと見て取ると、顔を見合わせて頷いた。 「今あやまればゆるしてあげようと思ってたのに……馬鹿な人間さんだよ」 「ゆん、かわいそうだけど、馬鹿は死ななきゃなおらないよ」 「おとうしゃんもおかあしゃんもかっこいいのじぇ! ふたりとケンカするにゃんてばか にゃの? しにちゃいの? まりしゃたちはにんげんさんに勝ったのじぇ、しょうりしゃ なのじぇ! ケンカじゃなくちぇぎゃくちゃいになっちゃうのじぇ! いたいいたいにさ れちぇひれ伏すがいいんだじぇ!」 「ゆっ、いくよ、まりさ!」 「ゆっ、わかったよ、れいむ!」 ぽよん、と親れいむと親まりさが跳ねた。このまま跳ねて行って必殺の体当たりを喰ら わせる気だ。あの身の程知らずな馬鹿人間はふっ飛ばされて餡子を吐くに違いない。 「ゆっひゃあ! ぎゃくちゃいなのじぇぇぇぇ!」 まりさは、両親の勝利を全く疑っていなかった。 「うわー、こえーよー」 少年は言うと、踏み込んで足を振り、親れいむの顔のど真ん中に爪先をめり込ませた。 「ひゃあー、やられるまえにやってやるー」 間髪入れずに、親まりさを真上から踏みつける。 「ゆ゛ぎゃああああ!」 「づ、づぶれるぅぅぅぅ!」 転がった親れいむは激痛に転がり回り、プレスされた親まりさは悲鳴を上げる。たった の一発でこれである。 「おらおらおらおら!」 足を上げて、何度も何度も親まりさを踏みつける。 「ゆぶっ!」 親まりさは、とうとう口から餡子を吐いた。 「それそれそれそれ!」 今度は親れいむの方を踏みつける。 「お、どう、しゃん……おがあ……」 呆然とそれを見ているまりさ。 「いい勝負だな」 「ああ、今のところはこっちが押してるけど、油断してたら逆転されるぞ」 「おお、あのまりさとれいむ、強そうだからな!」 観戦していた二人の少年が、まりさに聞こえよがしに言った。それを聞いて、まりさは 今一度戦う両親の勇姿を見る。 「ゆべ! いぢゃ! や、やべぢぇ! ふまないで! だ、だずげで……」 「ゆ゛ひぃぃぃ、ど、どぼじて、どぼじて……れいむだち、人間さんより……強いんだよ、 ホントだよ……どぼじてぇぇぇ……」 踏まれ続けてみっともない醜態をさらしている親まりさとれいむ。 だが、まりさの目にはそれは虎視眈々と逆襲の機会を狙っているように見えた。 「ゆふふふ、おとうしゃんもおかあしゃんもまだよゆうだじぇ!」 「うん、そうだねー」 「ゆっくりゆっくり」 少年二人も同意――まりさの中では――したので、いよいよまりさの勝利への自信は揺 るがないものになった。 少年が、二人に「飽きた」と言い、二人が「よし、やっちゃえ」と言い、その次の瞬間 に、親まりさが踏み抜かれる時までは……。 「お、どうしゃ、ん?」 「死んだ?」 「まだ生きてるみたい。棒かなんか無い? 靴汚れちゃうよ」 「んー、ああ、石があるぜ、よいしょ、っと」 少年が屈んで持ち上げたのは、大きな石だった。 「よし、おれがやるわ」 その少年は石を持ったまま、体の真ん中に穴があいた親まりさのところまでやってくる と、手を振って、他の二人を下がらせた。 「それっ」 石を上に放り上げて、バックステップで下がる。 「ゆぎゃっ!」 石は、親まりさに命中した。餡子が飛び散るが、後ろに飛んだために顔や服につくこと はなかった。 「もっど、ゆっぐ……り……じだ……った……」 「おし、中枢餡を潰したぞ!」 親まりさが絶命したのを見て、狙い通りに当たったことを確認した少年は小さくガッツ ポーズをとる。 「う、うしょだ……おとうしゃんが……負けるわけ、にゃいの、じぇ……」 「こっちのれいむはどーする?」 「あ、あれやろうぜ、ほら、この枝」 少年の一人が、木の枝を指差す。 その木の幹は太く、従って枝もそこそこの太さだ。 「おー、それならできるな」 「よし」 と、少年が息も絶え絶えの親れいむを持ち上げる。 「にげ……で……おちび、ぢゃん……にげ……で……」 さすがに自分たちが人間よりも強いなどという壮絶な勘違いを修正せざるを得なくなっ た親れいむは、必死に言った。 「ま、まりしゃたちは、にんげんさんに勝ったんだじぇ! つよいんだじぇ! ばかでよ わいにんげんさんは、まりしゃたちにひれ伏すんだじぇ! あまあまもよこしゅんだじぇ! 」 しかし、まりさは、親まりさが踏み抜かれた瞬間に芽生えた、やっぱり人間さんは自分 たちよりも強いのでは、という疑問を押さえ込んだ。 そこは、ゆっくりの防衛本能が働いていた。とにかく、ゆっくりすることだ。自分たち は強い、勝利者だと思うことでゆっくりできる、というより、もはやそう思い込むことで しかゆっくりできないのならば、ゆっくりは簡単に思い込むことができる。 「ゆ゛ぎぃぃぃぃ! や、やべぢぇぇぇぇぇ!」 親れいむは、木の枝に刺された。その際に中枢餡を貫かれて、死んだ。 「おし」 「あのちっちゃいのはどうしようか」 「そうだなあ……」 少年が、まりさを摘み上げる。 「まりしゃたちは、つよいんだじぇ、にんげんさんに勝ったんだじぇ、しょうりしゃなん だじぇ、ばかでよわいにんげんさんは、まりしゃにひれ伏すんだじぇ、あまあまもってく るんだじぇ、まりしゃたちは、つよいんだじぇ!」 少年は、まーだ言ってるよ、といった感じの苦笑を漏らして、まりさを強く握った。 人差し指と親指で作った輪の部分に、まりさの右目が来るようにして少しずつ下の方、 つまり小指の方から締め付けていく。 「ちゅ、ちゅぶれりゅんだじぇぇぇ! やめるんだじぇ! まりしゃは、しょうりしゃな んだじぇ!」 そんな声も、圧迫が口にまで及ぶと出せなくなった。 「ゆ゛ーっ、んーっ、んんんんーっ!」 ぷちゅ、とまりさの右目が飛び出した。 「ゆ゛ぴゃああああん、ま、まりじゃのおめめぎゃあああ!」 「こんな弱っちいのわざわざ殺すことないよ、死ぬ寸前まで痛めつけてほっとこうぜ」 「放置プレイってやつ?」 「ゆぎぎぎぎ、まりじゃは、ちゅよいんだじぇ! しょうりしゃなのじぇ!」 ぺち、と指で眼球を失ってただの穴になった右の眼窩を叩かれて、まりさは激痛に呻い て歯を食いしばってそれに耐えた。 「そら!」 いつのまにか少年はまりさと同じぐらいのサイズの石を手に持っていた。それで思い切 り叩かれたのだからたまらない。まりさの前歯は一辺に折れ、或いは砕けた。 「ま、まりじゃのはぎゃああああ! い、いひゃいのじぇぇぇぇ!」 「あと命に別状なさそうなのは……」 「片目は残しておいてやるとして……」 「ああ、髪の毛」 ぶちぶちと、髪の毛が引き抜かれる。 「お、おぼうちかえずのじぇぇぇぇ! ゆっぐちできにゃいのじぇぇぇぇ!」 「ん? あー、そうか、こいつら帽子とか取られるの嫌がるんだ」 抜かれた髪の毛よりも、髪の毛を抜くために取り上げた帽子にまりさが異常な執着を見 せるのを見て、少年の一人が帽子を持った少年に、それを貸せと言った。 「お、なんか思いついた?」 「ああ……こいつを」 帽子を受け取った少年は、数歩歩いてしゃがむ。そこには親まりさの死体があった。 一度、そっとまりさの帽子を地面に置くと、親まりさの帽子を取り上げた。それを右手 に被せるようにする。そうすると、そこそこの大きさがある親まりさの帽子は、十分手袋 の代用品になった。 左手に拾った棒を持ち、それで親まりさの崩れた死体の一部を押さえて、手袋代わりの 帽子をはめた右手で、親まりさの死体を集めて、固めていった。 「おーし、復活」 むろん、皮は破れ餡子も流出し、生きていた頃のように元通りとは行かなかったが、そ れでも親まりさはだいぶ復元されて生前に近い姿になった。 いったいなにをするつもりなのかわからない二人の少年は、黙ってそれを見守っていた。 「おい、そいつによーく見せとけ」 「ん、おう」 言われて、まりさを持っていた少年がその手を前に出す。 「ゆぴぃぃぃ、おどうじゃん……ゆ! おぼうち!」 凄まじい苦悶の表情で死んでいる親まりさの死体に恐怖しているまりさの目の前に、先 ほど奪われたお帽子が現れた。 「ほーれ、見とけよー」 帽子をひらひらと振った少年は、それを親まりさの死体の頭頂部に置いた。踏み抜かれ たところをくっつけたところなので、そこの皮は破れて窪んでいる。 「ゆ゛っ、な、なにずるんだじぇぇぇ!」 親まりさの帽子をはめた右手で、それを押し込んだのを見て、まりさは絶叫する。 ずぶ、ずぶ、とまりさの大事なお帽子が、おとうさんまりさの死体の中に入っていく。 右手が抜かれた時、そこにお帽子は無かった。おとうさんまりさの死体の中に置いてき たのだろう。 開いた頭頂の穴を塞ぐと、少年はにっと笑ってまりさに言った。 「ほれ、帽子欲しかったら、親の死体を掘ってみな」 「うわあー」 「マジ外道じゃん」 と、他の二人もその意図がわかってゲラゲラと笑い出す。 地面に下ろされたまりさは、ゆわゆわと震える。 「お、おぼうち、まりしゃの、おぼうち……」 ずーりずーりと這いずっていくのをもどかしく思った少年がまりさのまだ残っていた髪 の毛を掴んで持ち上げて、親まりさの死体の前まで連れていく。 「お、おぼうち……お、おどうじゃん、ご、ごめんなのじぇ、でも、おぼうちがにゃいと、 まりしゃ、ゆっぐちできにゃいのじぇ」 親の死体を損壊するのにさすがに気後れがするのか、まりさは少し躊躇いつつ、大事な お帽子を取り返すために親まりさの死体に噛み付いた。 「ゆ゛? ……ゆぴゃあああん、は、はが無いのじぇぇぇ!」 そこで、前歯が全て喪失している自分には、噛み付くことで死体を削るようなことはで きないのだと気付いて泣き喚く。 「おお、おれの前歯折りがここで活きた!」 まりさの前歯を折った少年が嬉しそうに叫ぶ。 「ゆ……ゆぅ、ぺーりょぺーりょ、ぺーりょぺーりょ!」 しょうがなく、まりさは親まりさの死体の傷口に舌を入れて舌で餡子をすくいだそうと するが、遅々としてはかどらない。 「ゆひぃ、ゆひぃ、べろさんつかれたのじぇ……ゆひぃ、な、なんじぇなのじぇ、まりし ゃはちゅよいのじぇ、にんげんさんに勝ったのじぇ、それがにゃんでこんな目にあうのじ ぇぇぇ……」 「うーし、そろそろ行こうぜー」 「おう、そんじゃゆっくちがんばっちぇにぇ!」 「あはははは!」 少年たちは、去っていった。 まりさは舌を休めると、また必死に餡子を舐め取り始める。少年が放り投げた親まりさ の帽子が間近に落ちたのにも気付かなかった。 「ま、まりじゃああああ! ゆぴゃああああん!」 繁みから、姉妹のれいむが飛び出してきた。 れいむは、両親に繁みの中で待っていろと言われてそうしていたところ、凄まじくゆっ くりしていない悲鳴が聞こえたので、急いでやってきた。 そして、そこで繰り広げられる凄惨な両親の死と、姉妹に振るわれる暴力を、賢明にも、 繁みの中に隠れて震えながら見ていた。 そして、人間たちが去ったのを見て出てきたのだ。 「れ、れいみゅぅぅぅ、まりしゃの、まりしゃのおぼうじぎゃあああ!」 「ゆ、ゆぅぅ、れ、れいみゅもてつぢゃうよ……」 れいむは、まりさと違って歯がある。それを使って削り取るように親まりさの死体を掘 り進むことが可能だ。 「ゆっ、ゆっ、ごべんなじゃい、おどうじゃん、ごべんなじゃい」 「ゆっ、ゆっ、ぺーりょぺーりょ……にゃ、にゃんで、にゃんでちじょうさいきょーのま りしゃがきょんな目にあうのじぇぇぇぇ……」 人間さんより強いから地上最強へ、ひどい目に合えば合うほど自分内ランキングがなぜ か上がるまりさであった。 「おーおー、いい感じに刺さっとるなあ」 その時、声が聞こえてきた。 「ゆっ!?」 「ゆゆゆ、に、にんげんさん!」 一人の男が、何時の間にかやってきて、木の枝に刺さっている親れいむの死体を眺めて いる。 「ついさっき死んだみたいだな」 指先でつんつん突付いている男に向かって、まりさは叫ぶ。 「やめるんだじぇぇぇ! おかあしゃんにきちゃない手でさわりゅにゃぁ!」 「んん? こいつの子供か」 と、まりさを見下ろしたその顔。 「ゆゆ!」 「ゆっ!」 あの人間だ。 とてもやさしくゆっくりしていた姉のまりさを殺して、その後、勝負に敗れて負けを認 めたあの人間だ。 「ゆふぅ……」 まりさは、拍子抜けした。この人間なら、もう自分たちよりも弱いことはわかっている し、人間自身もそれを認めている。 「だれかと思っちゃら、この間のにんげんなのじぇ、おかあしゃんにさわるんじゃないの じぇ、せいっしゃいするのじぇ!」 「あ? なんだその口の利き方は」 「そっちこそなんなのじぇぇぇ! まりしゃたちに負けたくせに、えらそーにするんじゃ ないのじぇ!」 「負けた? ……あー」 と、男は、まりさとその後ろに隠れるようにしているれいむ、そして枝に刺さった親れ いむと、地面の親まりさを見て頷いた。 「お前ら、こないだの奴らか」 「そうなんだじぇ! おまえに勝ったまりしゃしゃまなのじぇ!」 「……口悪くなったな、お前」 言いつつ、明らかに死んでいる親まりさと親れいむを見てニヤニヤと笑う。 男はあれから、やっぱりあいつら逃がしたりしないでぶっ殺してやりゃあよかったと一 晩後悔に後悔を重ね、翌日、その憂さ晴らしにゆっくり虐待をするために外に出た。 人間様が「全滅させてやろうとしたけど無理でした」と音を上げるだけあって、あれだ けの大規模駆除があった後だというのに、野良ゆっくりはけっこう簡単に見つけることが できた。 何匹かをその場で虐待して殺して、今は、その帰りなのだ。 久しぶりにやってみると、やはりゆっくり虐待は面白く、以前の飽きたと言っていた自 分に工夫が足りないこともわかった。まだまだやりようによっては色々と楽しめることが わかった。そうなると、ゆっくり駆除作戦が成功して、虐待のために食用ゆっくりや捕食 種の生餌用のゆっくりを購入するようなことにならないでよかったと思った。 「くくく、そうか、一日もたなかったか」 自分で手をくだせなかったのに一抹の悔しさはあるものの、人間に勝ったと浮かれてい た親まりさとれいむが、おそらくはそれによって人間を恐れなくなり、そのために殺され たのだと思うと、いささか溜飲が下がった。 死体の状態を見ても、あっさり殺されたのではなく、執拗に打撃を加えられたようだし、 まったくもって気分がいいというものだ。 さらに気分がいいのは、自分で手をくだせる獲物が二匹も残っているということだ。 「で、お前らよく助かったな。こいつら人間にやられたんだろ?」 「ゆ……しょれは……」 まりさはなにがあったかを話す。人間さん――男よりも小さかったというから子供であ ろう――がやってきておとうさんとおかあさんを殺してしまったこと、さらにまりさをい じめて、お帽子を奪っておとうさんの中に埋め込んでからどこかに行ってしまったことな ど。 「へえー、そんな手があったか」 親の死体に大事なお飾りを埋め込んで、子供に親の死体を損壊させることを強いるとは、 なかなか将来有望な子供たちだ。 「はやく、まりしゃのおぼうちを出すんだじぇ!」 「は? ……え? 俺が?」 何を言ってるのかよくわからずに男は尋ねる。 「あたりまえなのじぇ! まりしゃに負けたにんげんは、まりしゃの言うこときくんだじ ぇ! しょんなこともわからにゃいのじぇ!? まりしゃはしょうりしゃなのじぇ!」 「はいはい、ゆっくりゆっくり」 男は頷いた。こいつの中では自分は敗者であり、勝利者であるまりさに従わないといけ ないらしい。 「うーん、でもさあ、お前ら、俺より小さい人間にやられちゃったんだろー」 思い切り、蔑むように言ってやる。 「ゆっ! なにいっちぇるのじぇ! まりしゃはお前には勝ったのじぇ!」 「いやいやいや、あん時は親がいたじゃん」 「まりしゃのほうがつよいのじぇ! まりしゃはしょうりしゃなのじぇ!」 「よし、じゃもう一度勝負!」 「ゆ?」 「だから、もう一度勝負だよ。まりしゃはつよいんだろ?」 「ゆっ! そうなんだじぇ! なんかいやってもまりしゃの勝ちなのじぇ!」 「……ホント、手軽に幸せになれる生き物だよな、お前ら。絶対なりたくないけど」 「うるさいのじぇぇぇ! まりしゃのたいあたりをくらうのじぇぇぇ! ぎゃくちゃいし てやるのじぇぇぇ!」 「そいや」 ぱん、と上から掌で叩いてやると、まりさはその一撃で餡子を吐いて泣き出した。 「弱えなあ、お前」 「しょ、しょんなはずないの、じぇ……まりしゃは、つよいの、じぇ……しょうりしゃ、 なのじぇ、さいきょー、なのじぇ……」 「ま、まりしゃぁ、ゆっくちちてえ」 まりさがやられたのを見たれいむが、ぽよぽよと跳ねて近付こうとする。おそらくはぺ ーろぺーろしてあげようとしているのだろう。 ぱん、と男の掌が今度はれいむを叩いた。 「ゆびっ! ……い、いぢゃぁぁぁい! ゆひぃぃぃぃ」 「ゆ゛っ! れ、れいみゅにひどいことすりゅにゃああああ! せいっしゃいするのじぇ ぇぇ!」 「うん、やれば」 男は、まりさの方を見もしないで、れいむを摘んで持ち上げた。 「よし、まりさとおそろいにしてやろうな」 にやりと笑うと、先ほど少年がまりさにしたように、右目の部分だけをさらして他の部 分を握って指で締め付ける。 「ゆ、ぎゅ……お、おめめぎゃ……やめちぇ……むぐ」 「や、やべるのじぇぇぇ!」 ぷちゅ、とれいむの右目もまた、まりさのそれと同じく、体から離れて宙に浮き上がっ た。 「れ、れいびゅのおべべぎゃああああ! まりじゃ、たぢゅげぢぇ!」 「やべるんだじぇ! せいっしゃいするのじぇ!」 「うん、だから、やりたきゃやれば? おれはれいむをお前とおそろいにしてるからさ」 「ゆひ!」 男の言った「おそろい」という言葉に、れいむは反応した。 「や、やべちぇ! れいみゅのはをとらにゃいでぇぇぇ!」 「は? ……は、って、歯か?」 それは、全く気付いていなかった男に、そのことを教えてやったようなものだった。 「お、ちょっと口開けろ、おら」 男は、空いている方の手でまりさを摘み上げると、指を口の中に突っ込んで無理矢理開 かせて、その前歯が悉く無いのを見た。 「そうか、さっきの子供にやられたんだな」 「まりしゃのおぼうちを、おとうしゃんからだしゅのに、れいみゅのはがにゃいとこまり ゅんだよ! だからやめぢぇ!」 なるほど、確かに前歯が無くては親まりさの死体を掘るのに苦労するだろう。 「そうか、わかった」 男は、石を拾い上げ、わかってくれたのだと希望に満ちた顔をしたれいむの口に、思い 切り叩き付けた。 「ゆびぃぃぃ、ゆ゛ああああ、はぎゃあああ、れいみゅの、はぎゃあああ!」 「よーし、これでおそろいだな」 「ゆっぎい! せいっしゃいするのじぇ! まりしゃをほんちょうに怒らせたのじぇ!」 「うん、だからやりたきゃやれって」 「ゆぐ、ゆぐ、れ、れいみゅ、まってるんだじぇ……れいみゅのことは、まりしゃが、ま もるの、じぇ……」 「はやくしないと死んじゃうぞ、こいつ」 ずーりずーりと這いずるまりさに見せ付けるように、男はれいむを踏みつけて徐々に徐 々に体重をかけていった。 「まりじゃぁ、たぢゅ、げ……ぢぇ……」 「いま、いぐよ……れいみゅは、まりしゃが、まも、るの、じぇ……」 「おう、がんばれー……待ってるからな」 「まりしゃ、は……つよいのじぇ……よわいにんげんはまりしゃに、ひれ伏すのじぇ…… まりしゃは、さいきょー、なのじぇ……」 「ちゅ、ちゅぶれりゅぅぅぅ、じにぢゃぐにゃい、れいみゅ、じにぢゃぐにゃいよぉ…… まりじゃ、はやぐ、はやぐ、だぢゅげぢぇ」 「ゆっ、ゆっ、まりしゃが、きたのじぇ、もう、だいじょーぶ、なのじぇ」 目の前に、まりさの姿を見出して、れいむはとてもゆっくりした笑顔になった。痛い苦 しい、でもまりさが来てくれた。もう大丈夫だ。 「ゆっぐちちで、ゆ゛っ!」 そこで、れいむの笑顔が爆ぜた。 餡子が、まりさの顔に降り注ぎ、れいむを安心させてやるために浮かべた笑顔を染める。 「れ、れい、びゅ?」 理解できない。 でも、れいむがそこにいる。あのおリボンは見間違えるはずがない。 「れ、れいびゅぅぅぅぅ! な、なんでなのじぇぇぇ! まりしゃは、まりしゃはつよい のに、さいきょーなのに!」 「この期に及んでそう思い込んでるのは本気で凄いと思うよ、うん」 「ゲ、ゲ、ゲスにんげんはせいっじゃいするのじぇぇぇぇ!」 「どうやって?」 「ゆ゛っ……ゆひぃぃぃ、どぼじで、どぼじでさいきょーのまりしゃが……ゆ゛ひぃ」 「さぁてと、そろそろ行くかな」 「ま、まづのじぇ! ま、まりじゃの、まりじゃのおぼうちぃぃぃ!」 「いや、お前が親の死体食って掘り起こせよそんなもん」 「まりじゃは、まりじゃはつよいのじぇ! だからいうこときくのじぇ! おばえは、お ばえはまりじゃに負けたんだじぇ!」 「またそれか、もう聞き飽きたから、それ」 「ばかでよわいにんげんは、さいきょーでしょうりしゃのまりじゃにひれ伏すのじぇ! めーれーをきくのじぇ! ひれ伏すのじぇ! ひれ伏すのじぇ! ひ、ひ、ひれ伏じでぐ だじゃぃぃぃ、まりじゃの、まりじゃのおぼうぢがえぢでえええ!」 「いや、ひれ伏してくださいって言われてひれ伏す奴はいねえだろ」 と、言いつつ、男は何気なく視界に入った木の枝に刺さった親れいむを見て閃いた。 「よし、ひれ伏しはしないけど、帽子を取り出してやるよ」 「ゆっ!? ほ、ほんちょなのじぇ?」 まりさは、いきなりすんなりと願いを聞いてくれると言った男にきょとんとしながらも、 目を輝かせた。 「ああ……そうか、手を汚さないために、親まりさの帽子を手袋代わりにしたのか」 餡子まみれの大きなまりさの帽子を見つけて、男は頷く。 男はさっきの少年のように、それを右手にはめてから親まりさの死体に手を突き入れ引 っ掻き回して、やがて、小さな帽子を発見して取り出した。 「ゆっ! ま、まりじゃのおぼうぢ! か、かえすのじぇ! まりじゃのめーれーをきい たから、ゆるじでやるのじぇ!」 男は、帽子を持ったまま立ち上がった。 「ゆ? おぼうぢ! おぼうぢかえずのじぇ!」 「よっ、と」 男は、右手を、枝に刺さっている親れいむに突き入れた。そこには、まりさの帽子が握 られている。 「……ゆ? ……ゆゆ? ……ゆわああああ! や、やべるのじぇぇぇぇぇぇ!」 いったい何をするのか悟ってしまったまりさが声を限りに絶叫する。 そう、男は、まりさの帽子を今度は親れいむの死体の中に埋め込んでしまったのだ。 「はい、ここに入ってるから、自分で取ってね。さいきょーなんだから簡単でしょ」 「ゆ゛ゆ゛ゆ゛……」 地面の親まりさの中ならば、時間をかければなんとかなっただろう。しかし、高いとこ ろにある親れいむの死体には全く触れる術が無い。 「そんじゃな」 「……ま、まづのじぇ! まづのじぇ! まりしゃの、まりしゃのおぼうぢがえずのじぇ ぇぇ!」 男は、まりさの声を無視して去っていった。 「……むーちゃむーちゃ、ごべんなのじぇ……」 数日後、まりさはまだあの場所にいた。 食事は、親まりさの死体を少しずつ食べていた。 そして、一日の大半を、潤んだ目で、親れいむの死体を見上げている。 なんの変化も無い、なんらなすことのない日々。それでも、大事な帽子がそこにある以 上、そこを離れるわけにはいかない。 そして、その日、変化が起きた。 「ゆ!?」 少し、親れいむの死体が動いたのだ。 「ゆゆゆ!?」 時間が経ち、さすがに重みによって死体が裂けていっているのだ。 まりさは、じーっと見ている。 その間に、少しずつ、少しずつ、親れいむの死体が近付いてくる。 「お、おぼうち! おぼうち! まりしゃの、おぼうち!」 まりさは、親れいむの死体を見上げながら叫んだ。 そして、遂に、親れいむの死体がぐらりと大きく動く。 落ちてくる! そう思ったまりさは、大事なお帽子を逃がすまいと真下に移動して受け止めようとする。 「おぼうち! まりしゃのおぼうち! これで、これでまたゆっくちできりゅよ! みん にゃのぶんまでゆっくちすりゅよ! だっちぇ……だっちぇまりしゃはつよいんだじぇ! さいきょーなんだじぇ!」 来る。 もうすぐにでも、お帽子が帰ってくる。 「ばかでよわくてゲスなにんげんは、まりしゃにひれ伏すんだじぇぇぇぇぇ!」 それがまりさの最期の言葉だった。 落ちてきた親れいむの死体に潰されて、死んだ。 終わり ようわからん話になったがぜよ(二回目) それにしてもだじぇまりしゃはかわいいのじぇ、このゴミが。 名前だけども、あれこれ考えたってしょうがねえから、前作のコメント欄にあった のるまあき、って名乗ろうと思うんだぜ。 つむりあき(仮)改め、のるまあき、なんだぜ。なんかゆっくりできない名前じゃ のう。
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